美術学部 推薦入学試験コンセプト

環境デザイン学科

学科・専攻の特色

 環境デザイン学科は、インテリアデザイン、建築デザイン、ランドスケープデザインという3つの柱を中心として、人間が生活する環境すべてを対象としたデザインを学びます。環境デザインとは、ひとことで言うと、人を幸せにする場所を造る仕事だと言えます。デザインとは表面を飾ることだけではありません。環境デザインにとってのデザインとは、建築などが、何のために誰のために存在しているのか、そこに何が求められているのかという在り方そのものを考えて造ることでもあります。
 本学科は、環境デザインの前提となる条件を広い視野から見て、的確かつ客観的に分析し、そこに造るべきものを設計・計画し、それを成し遂げるための道筋を考え、その内容を人に説明することができる総合的なデザイン力と豊かな創造性を身につけることを目標とします。また将来、建築士などの国家資格を取得し、企業で、またデザイナーとして幅広く活躍し社会に貢献できる人材を育成します。

推薦入学試験選抜方針

 環境デザインでは、空間を把握し創造できる力が求められますが、一方で多様な視点が必要であり、美術系に限らずさまざまな分野のなかに、その適性をもっている人がいると考えています。
 実技試験の「空間デザイン」は、表現テクニックだけを評価するものではありません。与えられた条件を理解したうえで、空間として構成し、造形する力を総合的に評価します。さらに「プレゼンテーション面接」では、実技試験で制作した作品について、その答えを出した主旨をわかりやすく説明する能力を見ます。「小論文」は、与えられたテーマに対して自分の考えをもつことと、それを簡潔に表現する力を見ます。

高等学校等で学習・経験しておいてほしいこと

 家具や照明器具などから建築、都市、海や山などの自然環境、風景など人間を取りまく環境に関心をもち、それらを観察することに興味をもってもらいたいと思います。そして店舗、公共建築、公園など身近な環境のなかから好きな場所を探し、それらをなぜ好きなのか、どういうところが好きなのかなど、分析的に見ることを経験してください。さらに理系、文系に関係なく、環境デザインと関連しているさまざまな分野に関心をもち、多様な体験をしてもらいたいと思います。そのうえで、自分はどう思うのか、自分だったらどうするのかなど、いろいろな事象に対して自分の意見をもてるようになってください。高等学校等の授業や課外活動では、生徒会、クラブ活動、学園祭など、積極的に多くの人と関わり、さまざまな人の意見を聞き、グループをまとめるなど、共同作業の経験をしておくことを望みます。

実技試験について

 推薦入学試験の空間デザインの試験は、空間を創造する力を見るもので、工作をするうえで技術的に特別な練習を重ねないと作ることができない出題ではありません。出題条件に対して何を考えて、どのような効果を意図したのか、そしてその意図が作品にしっかり表現されているかが重要です。たとえば、積み木のようにあらかじめ形ができているものを使って構成し、空間を表現することなどを予定しています。