彫刻学科

多様な素材を用いて、
世界にひとつのかたちを存在させる“スリル”

その名に込められた「彫」という空間的概念と、「刻」という時間的概念。人類の歴史とともに歩んできた彫刻芸術は、その可能性とともに、現代においても世界中のアーティストたちによって受け継がれています。彫刻とは、まさに過去から現在、未来へと絶え間なく続く時空のモニュメント。私たちは常に、「彫刻とは何か」という根本的な問いに立ち返り、慣習や流行にとらわれることなく芸術の意味を探り続けなければなりません。彫刻学科は、充実した制作環境の中で、理論と実践の両面から時代を超えた、新たな表現の可能性に挑戦する人材を育成します。

教育内容&課程

1・2年次の基礎課程では、石、金属、木、土、FRPなど、様々な素材を用いて、物質と形態、そして自己との関係を体験しながら、「モノの視方」を養い「物質と形」についての理解を深めます。3・4年次の専門課程では、基礎課程の体験を軸に彫刻概念の拡張と可能性を考え、課題ごとに素材と専門工房を自由に選択し制作します。各学年で行われる多様なゼミや特別講義、そして教員との対話を通して表現を探り、自己表現の創造をめざします。

  • 01
  • 02
  • 03
  • 04
  • 1年次

    物質を媒体としながら「見ること」と「イメージする」ことの体験を重ね、造形的思考の構造や展開を理解し、物質・形態・自己の関係項の認識を目的とします。

  • 2年次

    人体塑造などの基礎的造形課題の他に、自己の思考やイメージの展開に応じて素材や表現方法、展示空間を自由に選択し、空間認識を深める課題や、鋳造やテラコッタ実習など多様な表現技法を学びながら、自己表現の基礎を探ります。

  • 3年次

    拡張を続ける表現領域において、彫刻概念の位置や影響または崩壊など、様々な角度からの検証(絵画性や工芸性、社会性など)しながら、彫刻の可能性を追求します。課題ごとに、各自が作成した実習計画を基に、表現に応じた素材や実習室を自由に選択しながら、制作します。

  • 4年次

    卒業制作では4年間の集大成として、様々な表現、素材に対応した工房群をいかに駆使しながら、イメージを実現できるかにかかってきます。多くの教員とのディスカッションや、講評などを通して自己の問題を明確化しながら、表現者としての自覚の基に彫刻の専門性と可能性の追求を目的とします。