彫刻学科

教育環境

全国的にもトップクラスの充実した環境で、自らの表現を追究する

彫刻は物質を介して表現する芸術です。拡張を続ける表現方法に対応する制作環境はきわめて重要です。他の美術大学のほとんどが、1つの建物内で階層的に工房が配置されているのとは異なり、本学科では広い敷地内に独立した専門工房棟が6棟建てられているのが特徴です。大小合わせて30もの専門実習室を備えているのは本学科独自と言えます。伝統的な技法からミクストメディアまで、個々の学生に対応した設備と、十分なスペースが保たれた、ゆとりある理想的な制作環境です。

時間制約の少ない工房で納得いくまで制作に打ち込む

多くの美術大学で、制作スペースの使用期間や時間に制約がある中、原則的に、夜間、休日、夏季・冬季休暇中も工房の利用が認められています。課題制作、卒業制作時など、納得いくまで時間をかけて制作することが可能です。

伝統的な表現様式から拡張を続ける現代美術まで

古典・伝統技法を熟知する作家やメディア芸術に精通する作家まで、幅広い表現領域に対応すべく教員スタッフを配置し、学生個々の志向性を尊重し、その可能性を伸ばします。また第一線で活躍する作家や批評家、学芸員などによるレクチャーや講評会などを多数開催し、現代社会における彫刻の可能性についての理解を深めています。

少人数制の丁寧な指導で学生の成長を支える

少人数制のメリットを活かし、学生の個性を見きわめた指導を徹底しています。たとえば、カリキュラムを実施する前には必ず学生個々の実習計画書を、非常勤講師も含め教員全員で共有します。各教員は、この計画書をもとに日々学生と接し、制作はもちろん日常的な会話の中で様々な進路も含めて対応しています。

豊富な作品の展示機会を通して創作意欲を高める

学内の彫刻棟ギャラリーでは活躍する卒業生を招いた研究室企画展や、学生の個展形式での研究発表や、課題発表など年間を通して作品の展示が行なわれています。また産学官の共同事業などにも参加し積極的に社会参画しています。その他、大学院支援プロジェクトの一環として、毎年大学院生2名を選抜し、都内のギャラリーにて個展を開催する活動も行なっています(1人2週間開催)。その他、学外でも学生による自主企画展(個展やグループ展)も年間を通じ数多く開催しています。