update : 090417
Design / Catalog [Theme]---------Catalog Design [Catalog Title]---------- "Acryl Award 2007 Catalog" [Date of Issue]---------- 2009.01.29 [Client]-----------Turner Color Works LTD, [Edit, Design] --------- Takashi Akiyama Studio [Cover Illustraton] --------- Megumi Morimoto デザイン / 作品集 [テーマ]---------アクリルアワードの受賞者作品集 [作品集タイトル]----------- Acryl Award 2008 作品集 [発行日]---------- 2009.01.29 [クライアント]-----------ターナー色彩株式会社 [編集・デザイン] --------- 秋山孝事務所 [表紙イラストレーション] --------- 森本めぐみ 1990年にスタートしたTURNER AWARDは学生を対象にしたコンクールであった。それが発展し、1998年に「一般の部」を設立し 「学生の部」を加え2つの大賞が設置され、新たにACRYL AWARDがスタートした。そして2007年に「一般の部」は他のコンクールに移動し再度、 学生を中心としたコンクールに再編成された。この19年間を経て現在まで続いている。稀に見る長期間に渡るコンクールで、 この歴史は美術界にとって価値のある私設のコンクールとなった。ターナー色彩株式会社の美術に対する情熱と貢献に感謝する次第である。 さて、応募者822名、作品数965点の中から大賞は、北海道教育大学、作品名「On the field」森本めぐみが獲得した。 久々におおらかな絵具使いと夢見るイメージを作り上げ、地上のパラダイスを描いた。円形の赤い花の集合は艶やかな輝きを見せ、 見るものの心を離さない美しさがある。秋山孝賞を受賞した、尾道大学、作品名「アイテムズ、鳥々」高松明日香は、2点を一組にし、 風景である一部を切り取り一方にクローズアップして描いている。その効果は日常の記憶を切り取ることによって非日常化し、新たな視覚世界を構築する。 そこには写真にはないリアリスムの表出を見ることができる。時間に対する飽くなき興味の結果なのであろうか。前回も作品を応募し、 美術手帖賞を獲得している常連作家だ。 秋山 孝 (イラストレーター・多摩美術大学教授) |
カタログ 表1・表4 / Cover | p2-p3 |
p4-p5 | p6-p7 |
"ACRYL AWARD 2008"poster (A1) | 変形ポスター(154mm×423mm) | 雑誌広告 STUDIO VOICE(226mm×290mm) |
応募要項 表面(690mm×228mm) | 応募要項 裏面(690mm×228mm) |
Advertisement/magazine"Studio Voice" |
"ACRYL AWARD 2006"poster(A1) | 変形ポスター(148mm×420mm) |
応募要項 表面(575mm×228mm) | 応募要項 裏面(575mm×228mm) |
"ACRYL AWARD 2006"poster(A1) |
変形ポスター(154mm×423mm) |
|
応募要項 表面(690mm×228mm) | 応募要項 裏面(690mm×228mm) |
雑誌広告 ギャラリーガイド'(124mm×202mm) | DM 山本文房堂(105mm×150mm) | DM 山本文房堂(105mm×150mm) |
Aclyl Award 2005 Catalog Cover Illustration: Tetsuro Minorikawa |
1998 Catalog Illustration: Takashi Akiyama |
1999 Catalog Illustration: Hiroshi Honma |
2000 Catalog Illustration: Taichiro Kawanishi |
2001 Catalog Illustration: Toru Teranishi |
2002 Catalog Illustration: Daisuke Tamano |
2003 Catalog Illustration:Sanjuro Imai |
2004 Catalog Illustration:Akitakai Ito |
DM for Exhibition,Acryl Award 2005 |
Advertisement/magazine"Bijutsu-Techo" | Advertisement/magazine"Studio Voice" | Advertisement/magazine"Art Yard" | Advertisement/magazine"Gallery Guide" |
1998 Catalog Illust: Takashi Akiyama |
1999 Catalog Illust: Hiroshi Honma |
2000 Catalog Illust: Taichiro Kawanishi |
|
Acryl Award 2004 2004 Catalog Illustration:Akitakai Ito |
2001 Catalog Illust: Toru Teranishi |
2002 Catalog Illust: Daisuke Tamano |
Acryl Award 2003 Catalog Illustration:Sanjuro Imai |
ごあいさつ ジャンルや概念にとらわれない、あらゆるアートの発表の場として1990年にスタートしました、<ACRYL AWARD>は皆さまの大きなお力添えをいただきまして、今年で15回目という節目の年を迎えました。 長年にわたるご協力、ご支援誠にありがとうございます。今年も、全国のさまざまな地域、さまざまなキャリアの皆さまから、1,300点を超える作品が集まりました。その何れもが、アクリル絵具の限りない可能性と、すぐれた表現力を生かした、パワー溢れる力作ばかりです。多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。 5名の審査員による厳正な審査の結果、今年度は「一般の部」17名、17点、「学生の部」17名、23点の、計34名、40点が映えある栄誉を獲得されました。おめでとうございました。 時代を鋭く切りとった作品。問題を提議し、深く考えさせる作品。徹底的に自己を追求した作品。独自の発想が審査員をうならせた作品。温かなユーモアと漂うペーソスが魅力的な作品。そんな作者達の“熱き情熱”をぜひご高覧ください。 最後になりましたが、ご協力、ご支援をいただきました皆さまに、厚くお礼申しあげます。 ターナー色彩株式会社 |
審査員のことば |
■秋山孝(イラストレーター・多摩美術大学教授) 今年で15回目を迎え記念すべき年となった。応募総数、一般の部では312点、学生の部では1,002点あり昨年同様、厳しい審査となった。その中で、一般 の部 大賞に輝いた、伊藤彰剛の作品「ナカヨシ」は、F30号キャンバスに、がっちりとジェッソで下地づくりをし、ターナーのアクリル ガッシュで丹念に描き込んだものだ。オーソドックスな描法で表現されゆったりとした安定感のあるものとなっている。審査会ではけっして目立つ作品ではなかったが、時間が経つにつれ魅力的に光彩 を放つものになっていた。 学生の部 大賞に輝いた、秋山花の作品 「時間」、「経験」は、B3サイズ横位 置の小品ではあるが、新鮮な感覚でテーマに即した内容を表現している。描かれているモチーフや、マチエールもほどよくバランスがとれ、気持ちの良いものとなっている。 |
■今井祝雄(造形作家・成安造形大学教授) 難なく決まる作品と、審査員を(個人的に)惑わす作品がある。どちらが良いというわけではないが、審査する側にとっては後者のほうがスリリングであることは言うまでもない。 両部門の大賞は前者であったろうか。伊藤彰剛(一般の部)のウォークマンを耳にした『ナカヨシ』ウサギや、妙に生活感がただよう、秋山 花(学生の部)の二作は、奇しくも動物に託して、何気ない今日的感情を表しているようである。 また、私の審査員賞とした葛井基文(一般の部)によるケータイ・メールの顔文字 = 記号、清水 晶(学生の部)のドアスコープからの視覚を、ヒューマンタッチで描いた作品を始め、工事現場の光景をネガティブに見せる、川井隆司(一般 の部、美術手帖賞)などは後者かもしれない。他、久松裕子(学生の部、審査員特別 賞)の卵のオブジェ群、原 真吾(一般の部、秋山孝賞)の虚ろな“飛行機雲” を含め、今回は全般に、声高ではないが、個人の日常に沈潜するメンタルなメッセージを表現したものに秀作が見られた。 |
■前田常作(武蔵野美術大学 前理事長) 今年の応募作品はレベルアップしていると感じた。年を重ねるごとに素晴らしい作品が誕生するのではないかと私は期待して止まない。学生の部 大賞の、秋山 花氏の作品は機智に溢れる作品である。特に黒の色の表現は現代の不安の象徴なのかも知れない。フォルムも単純明快で説得力のある作品で優作である。 学生の部 前田常作賞の兼井麻衣氏の作品はコラージュを細密風に丹念に描写した作品である。何よりも作画を楽しみながら制作している人間味伝わってくる力作である。一般 の部 大賞の、伊藤彰剛氏の作品は、動物をテーマにして情愛を示す、暖かみのある世界で魅力を強く感ずる。一般 の部 ゴールデン賞の、半田元太郎氏の立体の作品は大変な労作で、ユーモラスな世界を感じさせる。丹念で誠実な制作工程が読みとれる作品で秀作である。前田常作賞の、守屋大輔氏の作品はコンピュータ的発想の作品であるが、すべて手描きで手づくりである所が作品の力となっている力作である。 |
■押金 純士 (美術手帖誌 編集長) 審査を終えてみて、全体的に基本に立ち返った作品が多かった印象を受けた。どれかが飛び抜けて優れていたわけではなく、粒が揃っていて、それぞれの作品をじっくり味わった感じだ。 大賞の伊藤彰剛さん秋山花さんの作品も、テクニックとモチーフが一体になった、安心感のあるものだった。一般 の部、美術手帖賞の川井隆司さんの「AOSA」は、日常的に目にする風景から「引き算」することによって、見る者に爽やかな気持ちにさせてくれるだけでなく、ネガとポジを反転したようなシャープで写 真的な視点が印象的だった。 また、学生の部、美術手帖賞の関口正浩さんの「symptom」は、ユーモラスさをたたえつつ、自然に潜む「兆候」を暗示している。見るものを驚かせたり、問題提起をしてくれる作品も多いに期待するが、今回のコンペは、自信を持って、きちんと伝えようとすることをひたむきに持続していく個人の「強さ」をあらためて感じさせてくれるものだった。 |
■片桐 淳一 (イラストレーション誌 編集長) 「イラストレーション」誌が主催する、誌上コンペ「ザ・チョイス」には、常連応募者がいて、何回目かの、あるいは何年目かの応募で入選を果 たすというケースが非常に多い。毎回審査に立ち合っていると、彼らが応募を通 じて実力を蓄え、研鑽がなされていくプロセスがよく見えて楽しいものです。 大切なことは、応募を繰り返しながら、自分の立ち位置が見えてくるかどうかです。人の作品を多く見ることによって、自分の作品が客観的に見えてくるというパラドクスが面 白いと思いませんか?そのことを通じて入選への道が開けているようなのです。 宣伝じみたことを書きましたが、これが今回の審査で強く感じたことなのです。自分だけの世界に閉じこもって描いていませんか?一方、ここ数年の原真吾さん(秋山賞)の研鑽ぶりは見事なものです。また、大賞の二人は言うに及ばず、カト哲二さんや、高橋奈緒子さんなど、活躍が期待できる新星のきらめきが見えたのも収穫でした。 |
一般の部大賞 伊藤 彰剛 |
学生の部大賞 秋山 花 多摩美術大学 頭の中が絵のことでぐるぐるしている毎日がゆっくりと通過していく中、大賞に選ばれるという大事件が突然やってきました。この時、シンプルな生活に飛び込んできた大きな刺激が私の背中をポンと押してくれたような気がします。今回の受賞を宝物として自分の中にそっとしまって再び自分のペースで制作する日々を送っていこうと思います。本当にありがとうございました。 |
会場の様子 | 武蔵野美術大学前理事長・前田常作さんと秋山 |
Acryl Award 2003 2003 Catalog Illustration:Sanjuro Imai |
2002 Catalog Illust: Daisuke Tamano |
2001 Catalog Illust: Toru Teranishi |
2000 Catalog Illust: Taichiro Kawanishi |
1999 Catalog Illust: Hiroshi Honma |
1998 Catalog Illust: Takashi Akiyama |
A1ポスター(841x599mm) |
募集要項 (228x115mm) |
変形ポスター(420x148mm) |
Acryl Award1998 |
Acryl Award1999 |
Acryl Award2000 |
Acryl Award2001 |
Acryl Award2002 |
|
ACRYL AWARD 2002 Catalog Design Turner Color Works Ltd. "ACRYL AWARD 2002" The catalog of the exhibition The date of issue : February 2003, Issue : Turner Color Works Ltd., 〒532-0032 The Osaka City Yodogawa-ku Mitsuyakita 2-15-7 TEL06-6308-1212 Design : Takashi Akiyama (Takashi Akiyama office) ,Photograph : Tadahisa Sakurai, Cover illustration : Daisuke Tamano(Grand prize),Support :ZennihonnGazai Kyougikai, Cooperation : O museum/gallery KURANUKI/ Denki Bunka Kaikan, Printing : Higashiginza Shuppan Insatsu Ltd. [What is ACRYL AWARD 2002] ACRYLAWARD2002 is the contest of the work which the acrylic picture ingredient done once a year was used for. (Kondo update) |
【秋山孝の講評】 このデジタル時代において、やはり絵具を使った表現は、存在感と抵抗感のある魅力的な美しさを放っている。それは、これからも不滅な画材として実感せざるを得ない。今回のACRYL AWARD 2002の審査の結果の特徴は、色味のないモノクロームの作品が多いように思われた。大賞を受賞した玉 野大介の作品は、モノクロームの画面から不思議なメッセージを読み取り、不安感やシュールリアリスティックな時空間を表現している。ゴールデン賞の大橋恵奈の「道に迷う」もモノクロームの色合いで時代の迷いを暗示するようだし、秋山孝賞の今枝大介の「Dolphin in the Rain」も環境の問題を訴えているように思える。やはり、この作品もモノクロームだ。これは、表現者は、いつの時代においても時代の代弁者としての感性を持っていることが容易に分かる。学生の部大賞の青鹿英之の「リストラ」も時代を反映して、イカのドロリとした、質感を利用し、時代を風刺している。秋山賞の高杉怜衣の「ジュース」の作品も、これは恐ろしいイメージを描いている。すべてが日本のありのままの姿である。表現者の感性は見逃さないのである。見事だと思う。 |
Acryl Award 2002 , jury (Turner Color
Works LTD.)
「ターナーアクリルアウォード2002」審査員(ターナー色彩株式会社) It served as the judge of ACRYL AWARD 2002. ACRYL AWARD 2002の審査員を務めました。 ジャンルや概念を超えた、あらゆるアートの発表の場<ACRYL AWARD>。13回を迎える今回は1.600点を超える応募があり、厳正な審査の結果 、36名の方が栄えある栄誉を獲得されました。今の時代を鋭く切りとった作品。問題を提議し考えさせる作品。限りなく自己を追及した作品。 若い感性が爆発した作品。ユーモアとペーソスが感じられる作品。そんな作者たちの”熱き情熱”が伝わってくる受賞作が決まりました。 |
●「Acryl Award 2002」
審査委員、ポスター、応募要項デザイン 作品応募期間:9月20日〜10月1日(1日必着) ※応募要項をご希望の方は、90円切手同封のうえ下記事務局までご請求ください。 〒532−0032大阪市淀川区三津屋北2−15−7 ターナー色彩株式会社・AA事務局 ※過去の入賞作品は、ターナーホームページ http://www.turner.co.jp/ でご覧になれます。 また「応募用紙」をプリントアウトし、写真貼付、及び必要事項記入の上、応募していただいても結構です。 |
・『アクリルアワード2000』審査委員
毎年行われるイラストレーションのコンペティション「アクリルアワード」の 審査委員を務めています。(10.April.2000) ・『アクリルアワード2000二次審査』 日時:2000年11月10日(金) |
|