003 高圧線 |
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茨城県 | 初期のゴジラは必ず高圧線と絡む。ゴジラが高電圧を好むという説もあるが、あれだけ大きな生物が動きまわれば必ず高圧線にぶつかる。それほど日本には高圧線が多い。人間は難なく下をくぐれるため、その存在を気にすることは少ない。これほど巨大な構造物でありながらほとんど無視されている鉄塔。車窓を眺めていても多くの人は見えていないことにしている。 この鉄塔が景観に対してどういう存在であるかは、今まであまり論じられてこなかった。しかし論じられてこなかったことが幸いして、そのデザインは無機的、機能的で無駄が無い。景観や地域性を考慮しようなどという見直しが始まり、「デイダラボッチ」のかたちなどを表現しはじめたら、いきなり「見える」存在になる。どうかこのまま見えない存在でいてほしいものだ。
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