学内LANシステムの構成 - 八王子

1.ネットワーク構成概要

1.1 光幹線概要図
1.1.1 光幹線概要図

1.2 デザイン棟構成概要
1.2.1 デザイン棟1階構成概要図
1.2.2 デザイン棟2階構成概要図
1.2.3 デザイン棟3階構成概要図
1.2.4 デザイン棟4階構成概要図
1.2.5 デザイン棟5階構成概要図

1.3 学科棟構成概要
1.3.1 学科棟1階構成概要図
1.3.2 学科棟2階構成概要図

1.4 美術館・図書館棟構成概要
1.4.1 美術館・図書館棟1階構成概要図
1.4.2 美術館・図書館棟2階構成概要図

1.5 工芸棟構成概要
1.5.1 工芸棟構成概要図

1.6 彫刻等・絵画棟構成概要
1.6.1 彫刻等・絵画棟構成概要図

1.7 芸学棟構成概要
1.7.1 芸学棟1階
1.7.2 芸学棟2階

1.8 テキスタイル棟構成概要
1.8.1 テキスタイル棟1階
1.8.2 テキスタイル棟2階
1.8.3 テキスタイル棟3階

2.ネットワーク設計

VLAN構成

学内ネットワークは以下の8種類の何れかに分類されます。これは用途別に分離することでトラフィックを軽減し、セキュリティを高め、障害時にその影響範囲を限定することを目的としています。
 
教育用ネットワーク:
オープン系ネットワーク
メディアセンター棟ネットワーク
デザイン棟ネットワーク
情報デザイン公開用ネットワーク
情報デザイン学内用ネットワーク
その他のネットワーク:
事務用ネットワーク
外部公開用ネットワーク
学内公開用ネットワーク

教育用ネットワークと、その他のネットワークの上野毛校との接続を含めたアクセス権についての関係は以下を参照してください。
八王子学内のネットワーク構成とアクセス権概要
 

ネットワーク機器構成

■ファイアーウォール
学外と学内ネットワークとの通信は基本的に全てファイアーウォールを経由しておこなわれます。また、そこで禁止されるサービスと許可されるサービスは上記のネットワーク種別により異る設定が可能です。これにより、教育用ネットワークからの、より自由度の高い(=リスクの大きい)設定要求にも、他のネットワークに影響を与えることなく、柔軟に対応することが可能です。
■ネットワークマネージメントサーバー
学内の主なサーバーやスイッチングハブなどのネットワーク機器はネットワークマネージメントサーバーにより、常時監視されています。これは障害のリアルタイムの発見に役立っています。
■NTドメイン
いくつかの教職員向けサービスはNTドメインに参加することで利用可能となります。
■DNS、DHCP、PDCの冗長性
DNS、DHCP、PDC等の重要なサーバーは重複する機能を複数のザーバーに与え、個体の障害でサービスが停止することがないよう設計されています。
■バックアップ体勢
各サーバーは毎日深夜に自動バックアップをおこなっています。これにより、サーバートラブル時の復旧を迅速におこなうことが可能と成ります。
■ウィールス対策
各サーバーの通信内容はウィールス監視ソフトにより、全て監視されています。これにより、外部からサーバーへのウィールスの侵入を食い止め、サーバーの機能障害や情報漏洩を防いでいます。また、チェックのためのウィールスに関するデータベースを最新に維持するための作業も頻繁におこなっております。
■上野毛・八王子間事務専用ネットワーク回線
上野毛・八王子の間の通信は一般的にはインターネットを介しておこない、事務関連の情報はセキュリティ上の問題を考慮し、独自の回線を介しておこないます。

3.利用者向けサービス

メールサービス
現在、八王子校においては上野毛を含む全教職員と学生各約500人、合計1000人程度のメールアカウントが登録されています。
 メールサーバーは拠点が上野毛と八王子の2ヶ所に分散していることを考慮し、IMAP4対応のものを採用し、アクセス環境の利便性を高め、また、教職員用と学生用を分割することで負荷分散をおこなっています。
発生するおもな作業内容は
■障害時の復旧やSPAMメール対策等のシステム的なもの
■ユーザ情報シートの配布や質問メールへの返答のような個別的利用者のサポート
■新規採用者および退職者のアカウントの登録消去などオペレータ的な作業
などです。

ウェッブサービス
ウェッブサーバ種別
情報推進室が維持管理しているウェッブサーバには以下の種別があります。
(1)外部公開向け
(2)上野毛校と八王子校からのみアクセス可能なサーバー
(3)上野毛校と八王子校の事務からのみアクセス可能なサーバー
その他、各研究室等でのウェッブサーバの設置は基本的に自由におこなえます。
また、プロキシーサーバーの利用も全てのネットワークで可能です。
 

アクセス統計の調査および公開
情報推進室では公開ウェッブサーバーの、アクセス元の国や企業名称、頻繁にアクセスされるページなど様々な統計をHTML化して毎月公開しています。
これにより、統計開始の平成11年1月に一日平均200程度だった訪問者数が着実に増加し続けて、10月には500を越えるまでになったことなどがわかります。
参照URL:http://www.tamabi.ac.jp/mc/web_report/

ファイルサーバー設置および維持管理
各種データの共有による事務作業の効率化のため、ファイルサーバーを稼働させています。本サービスは管理部門に限らず、各研究室でも利用可能です。ただし、各種設定により、事務系ネットワーク以外からは決してアクセスできないようにし、データのセキュリティを保証しています。

ダイアルアップアクセスサービス設置および維持
情報推進室では、インターネットのダイアルアップアクセスサービスをおこなっています。これはメディアセンタ内で実施される遠隔授業で使用される公衆回線(INS1500)を有効利用する目的で派生したものです。本来の回線利用目的ではなく、業務に必須のサービスとも考えられないため、現在はエンドユーザ向けのサポートを一切おこなわないことを条件として、Eメールによる簡易な申請で接続を許可しております。また、このサービスを本格的に実施した際に発生するリスクやトラブルのデータも現在サンプリング中です。
参照URL:http://www.tamabi.ac.jp/mc/guide/ppp/default.htm

ユーザーの教育および支援
98年5月のネットワーク始動時には以下の書類を学内全部所配布しました。
 
(1) 「ユーザ情報シート」 ユーザ個人の各アカウント
(2) 「利用の手引き」 ネットワーク概要と利用上の注意点等
(3) 「ユーザ設定ガイド」 各種メールソフトやWEBブラウザの設定手順

その後のユーザー支援として以下のものをウェッブサーバー上に公開しています。
これらは利用者の利便性向上に役立と同時に、ユーザーサポートの件数を減らすことで情報推進室自体の能率を高めることも目的としています。
 ■FAQの設置
  頻繁に問い合わせのある項目を、QA形式で掲載しています。
  参照URL:http://www.tamabi.ac.jp/mc/guide/faq.htm
 ■基礎知識習得支援
  参照URL:http://www.tamabi.ac.jp/mc/guide/step/
  ネットワーク利用のための基礎知識をステップ・バイ・ステップ形式で掲載しています。

WEB掲載内容検索システムの設置および維持管理
本学のメインのウェッブサーバーには約13,000のファイルが公開されています。これらの内容は1日1回更新されるキーワードデータベースによって、検索が可能です。
参照URL:http://www.tamabi.ac.jp/search/query.asp

内線、及びEメールアドレス検索サービス
Eメール運用の利便性のため職員のEメールアドレス検索サービスを開発し、運用しています。検索方法は
■部所選択(所属部所別に選択)
■名前検索(名前の任意の一部分での検索)
■一覧(部所名順、名前順、Eメールアカウント順、登録日順)
です。
また、Eメールデータベースの管理(更新、削除等)も管理者に限りこのページからWEBブラウザ経由でおこなうことが可能で、大規模な変更でない日常的な業務はこれを利用しています。
付加的な機能として内線番号も掲載していますが、これに関しては本来総務が保持するデータであるため、総務の体勢が整い次第移管する予定です。
参照URL:http://www1.h.tamabi.ac.jp/mc/exem/

ネットワークインフラを利用する研究への協力
上野毛図書館による、瀧口修造・北園克衛文庫資料研究ではCGI(Perl)による検索サーバー環境の構築をおこないました。
参照URL:http://takiguchi.tamabi.ac.jp/taki/frameNNwin.html

WEBカメラの設置
美術館の協力を得て、屋上にWEBカメラを設置しました。食堂前の広場を展望できます。
平成11年の年入試では受験生用バスの監視カメラとして利用されました。
参照URL:http://210.163.208.160/-wvdoc-01-/SamplePages/LiveApplet/museum.html

平成10年度卒業式の中継
平成10年度の卒業式をストリーミングメディアによるライブ中継をおこないました。

学内WEBの設置
上野毛校及び八王子校からのみアクセスできるWEBサーバーを設置しました。学外向けでなく、学内で学生・教職員が参照するコンテンツをサポートします。今後、WEBサーバーとしては事務系専用WEBを設置する予定です。これをもってネットワーク上の全てのゾーンを網羅したことになります。

4.自己評価、自己点検

サービスの増加にともなう困難について
新規に追加されたサービスはそれ自体で完結するものでなく、以降継続的に運用作業が発生します。
サービスによっては不可逆的に規模内容が増大するものもあり、このようなサービスを維持するにはリーソースの追加のための予算が必要となります。また、サービスの増加にともない、故障発生率も増大します。そして、利用率が高いサービスでは一刻も早い復旧が要求されます。
これらのことは(人員が一定という条件では)新規サービスを追加し続けることの困難を意味しています。新規サービスの追加を続ける過程で、労働力の投下効率の悪い旧サービスを廃止を検討することが近いうちに必要になると思われます。

連絡の困難について
全職員に充分な情報インフラが行き届いているわけではないため、全学に向けた連絡を、電子メールやWEB(告知掲示板)のみでおこなうことが難しい。「電気点検による停電のお知らせ」などは上記メディアの他、従来の方法(連絡票を各科のポストに入れる)での連絡も併用しているが、当日必ず、数本のクレームの電話が情報推進室に入ります。

告知の困難について
情報推進室がサービスを開始して、ユーザーが利用するような単純な関係以外に、学内WEBのように情報推進室がインフラを作成した後、他の部所に強力を得てコンテンツを作成して頂き、はじめてサービスとして成り立つようなものに関しては、告知の困難の問題がともないます。告知をしたつもりが、正確に伝達されていない、また告知をする会議が理解を徹底するような質の会議ではない、といったことがあり、その結果、告知に対する参加者の理解にばらつきが発生してしまうことがあります。このような問題は98年のネットワーク立ち上げ当初の教職員に対する各種アカウントの通知(不十分)に始まり、様々なプロジェにクトでみられる傾向です。これは情報推進室に説明能力の向上が求められていることを示すと認識しています。

アップルトークのブロードキャスト制御について
アップル社のマッキントッシュを教育用に多数導入しているセグメントは、そのブロードキャストがネットワークの転送速度を著しく低下させるため、現在学内ネットワーク接続自体が制限されています。これらはコアスイッチのルーティング機能やルーターのポート増設等、なんらかの方法で早急に解決されるべきと認識します。