<カラー&メデイアリテラシー教育研究施設>

 ここでは、参加者がこれらをマスターされることにより、カラーマッチング、画像製作からCTPオフセット印刷にいたる色と画像管理の全てを、従来のように必ずしもラボや印刷所の職人芸に頼らなくても、ダヴィッド社刊作品集「リゴグラム」、各種チラシをつくった主催者同様、参加者自身で最終段階までの色と画像のコントロールを容易確実にできる実際的なノウハウを展開します。ネガフィルムで正しい撮影結果が得られるグレイバランスプリントも新暗室で体験実習できます。

内容

   RW(脇)が開発した色と画像のノウハウを軸に、新三原色システム<RW CMYカラーマッチングシステム>(標準光源の設定、CMYによる混色、測色、XYZ、HV/C、Lab検出、JISとの照合、モニタデジタルRGBデータへの変換、印刷ほか)、厳密画像製作システム<RW カラーイメージングシステム>(ネガフィルムによる厳密画像製作から、ネガからの厳密デジタル画像取り込み、デジタルカメラの厳密画像製作法(ワンプッシュ色再現法))、<RW トータルカラーマネージメントシステム>(標準光源と標準物体色及びデジタル基準の設定によるモニタ調整、モニタ画面と色が等しく見えるプリントアウトのカラーマッチング、編集ソフトQuarkXPressによるDTP、CTPオフセット印刷にいたるトータルなカラーマネージメントの基本)に対応します。
 これらのノウハウは1999年9月、フォトキナ/ケルン・ドイツに出展され、同年11月に光学四学会幹事会「日本光学会(応用物理学会)照明学会、日本色彩学会、日本写真学会」主催の”カラーフォーラムJAPAN2000”(於:東京工学院大学)にて発表されました。概要は、いわばその厳密色管理可能な証拠物件でもあるその論文<RW Total Color Matching, Color Imaging & Color Management System>の抜き刷りを、詳細については最新の多摩美術大学紀要第15号<RWトータルカラーマネージメントの完成>抜き刷りをご参照下さい。
 なお、オプションとして、すでに幻となった、これぞ最高画質“ダイトランスファープロセス”の転染作業をお見せし、ロールペーパー使用の大型カラープリント製作のノウハウも紹介するなど、盛りだくさんの企画にしたいと考えています。(スケジュールは変更されることがあるのでご注意下さい。)
 

ワークショップ<色と画像のトータルカラーマネージメント>の開催


  基本的に、土曜と日曜を使う2日間のワークショップを年4回開催。

    a)人員:1回 約10名
    b)日程:(土、日2日間、10時〜17時を予定)

  ●  一日目

    午 前: カラー理論 1

                          新三原色(コンピューターカラー)システム及び色再現のための諸条件
    
    午 後:カラーネガからのグレイバランス色再現プリント暗室実習

  ●  二日目

    午 前:カラー理論 2

                         モニタ調整法、ネガのグレイバランス取り込み、デジタルプリントの色管理法            
  
    午 後:デジタルによるプリントアウト実習、DTP作品集の実例解説

  ●   2001年度開催日

     1)5月26、27日
     2)7月21、22日
     3)9月8、9日
     4)3月30、31日

  ●  2002年度開催予定日

     1)5月25、26日
     2)7月20、21日
     3)9月7、8日
     4)3月29、30日

            参加費: 5万円(含教材費:約2万5千円)



  総括責任者:脇 リギオ(グラフィックデザイン学科、大学院デザイン科教授 兼坦) <http://www.mmjp.or.jp/rwicp
   スタッフ:目良 敦(グラフィックデザイン学科副手 兼坦) 榎本 健(写真センター職員) 長谷川 弘二(写真センター職員)

                      連絡先:多摩美術大学写真センター(0426-79-5683)