版を写しとることによってつくりだされる独特で豊かな「版画」の表現世界は、各国、各地域でそれぞれ異なる歴史や技法の特色を持ちつつ、影響を与え合いながら今日に至っています。
多摩美術大学では世界の版画作品の最新作を紹介するとともに、素材・技術・表現などに関する学術的なデータ収集もかねた目的で、1995年から4回にわたって東京国際ミニプリント・トリエンナーレを開催してきました。版画の特性を活かし、出品作品のサイズを20×25cm以内にすることで「世界のどこからでも郵送によって、誰でも自由に参加できる」というアイデアから始まった本展は、ひとつの大学が試みた国際公募展として大きな反響を呼んでいます。
創立80周年を記念して開催する今回は、ウェブサイト上に応募フォームを開設、より広く世界のアーティストから作品を募り、84ヵ国・地域から2,174名の応募がありました。技術の進歩にも促され、今や版画の概念は大きく拡張しています。そのことが実感できる多数の応募作品から20点の入賞作品を含む324点を選出しました。ぜひ展覧会場で世界の版画の今をご覧ください。
ウェブサイト:http://www.tamabi.ac.jp/timpt/
大賞 Ayaka Yamada(日本)「Dream III -Melancholy of a knight」
lithography 21×16cm
準大賞 Mehrdad Khataei (イラン)「I Offer My Hands To The Shades」
drypoint, etching, aquatint, mezzotint, engraving 19.5×14.5cm
準大賞 Praween Piangchompu(タイ)「Inside the soul」
woodcut 13×14cm
関連イベント シンポジウム
「東京国際ミニプリント・トリエンナーレの軌跡と現代版画の未来」
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日 程
10月31日(土)
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時 間
13:30〜15:30
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定 員
100名(当日受付)
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対 象
一般
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参加費
無料
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講 師
建畠晢(多摩美術大学学長)
本江邦夫(多摩美術大学教授) 渡辺達正(多摩美術大学教授) 松山龍雄(版画芸術編集主幹)
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会 場
多摩美術大学美術館 B1F多目的室
関連イベント たまびの版画ワークショップ
■1.「木版画デモンストレーション―浮世絵からの広がり」
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日 程
10月17日(土)
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時 間
13:30〜16:30
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定 員
30名(当日受付)
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対 象
一般
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参加費
無料(見学自由)
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講 師
古谷博子(多摩美術大学教授)
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会 場
多摩美術大学美術館 B1F 多目的室
■2.「“メディウムがんぴ摺り”で版画をつくろう!」
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日 程
10月18日(日)
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時 間
13:30〜16:30
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定 員
20名(要申込み)
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対 象
小学生〜中学生
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参加費
500円
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講 師
多摩美術大学大学院生
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会 場
多摩美術大学美術館 B1F 多目的室
■3.「石に描くリトグラフ講座」
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日 程
10月25(日)
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時 間
13:30〜16:30
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定 員
15名(要申込み)
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対 象
一般(高校生以上)
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参加費
500円
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講 師
佐竹邦子(多摩美術大学准教授)
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会 場
多摩美術大学美術館 B1F 多目的室
■関連イベント たまびの版画ワークショップ2・3
お申込み方法・お問い合わせ
※応募受付けはすべて終了いたしました。
往復ハガキかE-mailにて必要事項を記入の上、下記までお申込ください。
(1)講座名
(2)郵便番号・住所
(3)電話番号
(4)緊急連絡先(携帯番号など)
(5)氏名
(6)性別
(7)年齢・学年
送り先
・ハガキ:〒206-0033 東京都多摩市落合1-33-1 多摩美術大学美術館 ミニプリント・イベント係
・E-Mail:museum-event@tamabi.ac.jp
件名は「ミニプリント・イベント係」としてください。
締切:10月3日(土)当日消印有効
*申込の際にいただいた個人情報は、本イベントに関するご本人との連絡のみに使用させていただきます。
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主 催
多摩美術大学
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後 援
外務省、文化庁、国際交流基金
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協 賛
アワガミファクトリー、文房堂、多摩美術大学校友会
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休館日
火曜日
ただし11月3日(火・祝)は開館、11月4日(水)は休館
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入館料
無料
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