太田 浩子
ちからぞえ
技法・素材:陶 サイズ:左=H395×W540×D680mm/中=H410×W450×D380mm/右=H590×W885×D535mm
担当教員によるコメント
太田は3年生の頃から様々な課題に対して、「花器」をもとにして応えてきた。このひと抱え以上もある大きな作品達は、ひも状の粘土を底部から積み上げて「膜を作るように」作り上げられたが、仕事の進み具合はその地道な成形方法に反して、まさに一気に立ち上がっていく勢いがあった。「4年間の制作の中で一番理屈を並べずに作り上げた」と言う。ここに至るまでの繰り返しの課題制作のなかで、コンセプトに偏らない、しかし粘土の成り行きに任せきらない、というものづくりレベルに到達したのだろう。作品のおおらかな形態は、無理のない壁のバランスを粘土と手が(あるいは身体が)探ることで獲得した。丹念に調整した表面の釉薬を通して、内側からの力が見る者の身体に響いて心地良い。
教授・尹 煕倉
担当教員によるコメント
太田は3年生の頃から様々な課題に対して、「花器」をもとにして応えてきた。このひと抱え以上もある大きな作品達は、ひも状の粘土を底部から積み上げて「膜を作るように」作り上げられたが、仕事の進み具合はその地道な成形方法に反して、まさに一気に立ち上がっていく勢いがあった。「4年間の制作の中で一番理屈を並べずに作り上げた」と言う。ここに至るまでの繰り返しの課題制作のなかで、コンセプトに偏らない、しかし粘土の成り行きに任せきらない、というものづくりレベルに到達したのだろう。作品のおおらかな形態は、無理のない壁のバランスを粘土と手が(あるいは身体が)探ることで獲得した。丹念に調整した表面の釉薬を通して、内側からの力が見る者の身体に響いて心地良い。
教授・尹 煕倉