それから

柳井 結衣

作者によるコメント

設計において窓をあけることの延長線として、日常に流れる時間と背景をきりとり、見る人自身がそれからの日々で再び立ちどまり、眺めるきっかけとなるような一冊の写真集。

担当教員によるコメント

日常の積み重ねがそのまま卒業制作に繋がった。世界をどのように切り取り、どんな意味を見いだしたか。かろうじて創作と呼べるささやかな行為の積み重ねといえる。大胆にも建築が新世界を創出させたあげくに、「世界を切り取っただけである」なんて言ってのけることをせせら笑うことなかれ。事の大小は問わずとも建築はその側にいるのだ。卒業後は建築の世界に進むと聞いた。その後の柳井君をみてみたい。

教授・松澤 穣