video arcade 6, video arcade 5
矢作 亮太
担当教員によるコメント
初めて会った矢作くんは、大作を背に「なんとかなんとかのカタログを参考に描いてみた」と堂々と言い放った。四年の春。その持ち前の屈託なさは、彼の描く事へのエネルギーに支えられ、アトリエを訪れるたびに目を楽しませてくれた。しつこく画面に層を重ねては立ち上がるその混沌とした現象に彼が歓喜した分だけ波動が伝わってくる、そんな絵だ。ある日、彼の描き溜めたドローイング群を見せてもらった、私は最初に持った訝しげな視線を悔い改めました。その強烈な色彩が鮮度を保ちながら形を纏い、物語があるようで読み取ろうとすると覆い被さるようにクレヨンが、絵の具が、グイグイ押し迫ってくる。全く国籍不明な彼の感性がそこには広がっていた。今も毎日どこかの床で?ドローイングしてるんだろうな。私はそういう人を信じています。
教授・村瀬 恭子
- 作品名video arcade 6, video arcade 5
- 作家名矢作 亮太
- 作品情報『video arcade 6』
素材・技法:油彩、ペンキ、スプレー、アクリル、キャンバス
サイズ:H218.2×W291cm
『video arcade 5』
素材・技法:油彩、ペンキ、キャンバス
サイズ:H162×W130cm - 学科・専攻・コース
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