construction of nature
加藤 裕明
担当教員によるコメント
加藤裕明君は4年次の初めから屋外でスケッチだけをしていた。最初は快調だったが、途中では着地点が見えずに悩んだ。その時期に「自然の息吹き」を五感で感じ始めたようだ。加藤君自身の解説文では、それを「啓示」と表現している。植物を単に形骸的に捉えるのではなく、ドローイングする行為は対象物を通して感じた自然を「一枚の紙に生ける」ことだと、まるで華道の心得の如く述べている。情報取得はお手軽な時代、五感で感じとる時間を持つ贅沢を知らない学生もいる。思い返せば、3年次に現地調査を執拗に勧めた。現場で考える基本を学んでくれたのだと思う。急な天候変化もあり苦労した制作であるが、その体験は真に自然からの啓示であったのではないか。これからも忘れないで欲しい。
教授・高橋 正
- 作品名construction of nature
- 作家名加藤 裕明
- 作品情報素材:綿、ポリエステル
技法:シルクスクリーンプリント、オパール加工、フロッキー転写加工、発泡加工、箔加工
サイズ:H10000×W1120mm(4点) - 学科・専攻・コース
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