真っ白な壁は白一色ではなく

林 眞邑

作者によるコメント

空間は、太陽や光、天気、時間、人の営みによって、無数の色を帯びる。色とは不確かな共通言語であり、私の赤は誰かの橙だったりする。でもそれぞれに、たくさんの色が見えている。

担当教員によるコメント

日常の空間が色で充填された・・・環境デザイン学科が位置するデザイン棟5階から抽出され、四角いチップへ変換された様々な「色」。その「色」をもう一度同じ場所へ還元していく。視界の彼方まで「色」で埋め尽くされ、異化する日常空間。思い返すと、林は4年間を通して「色」と「空間」について試行していたように感じる。その集大成として、新しい空間体験を生み出した。

准教授・橋本 潤