発達凹凸の人と働く環境づくり

森川 優乃

作者によるコメント

"発達凹凸の人がいきいきと働ける場所を設計しました。彼らの大きな特徴である「好きなことにとことん打ち込めること」を軸に、彼らが抱える困りごとにも配慮した活動の場を提案します。"

担当教員によるコメント

適応凹凸を持つ人たちの就労施設の提案である。ストレス社会といわれる現代社会において、働く環境のなかに、我に還る空間と時間を挿入することで、対人関係のバランスをコントロールしようと意図したところに、見所がある。代々木公園の敷地に緩やかな起伏を設け、建物は埋設して風景の一部に溶け込ませている。外部への通路が複数あり、自由度の高い動線によって、様々な活動にアクセスできるプランである。内部空間では、一人で籠れるファニチャー等、細部まで気配りがされている。

准教授・湯澤 幸子