推理小説『名探偵サシェット』シリーズのブックデザイン

早川 洋貴

作者によるコメント

架空の推理小説「名探偵サシェット」シリーズのブックデザインを制作しました。本来のブックデザインは内容に対するアプローチですが、例えば、装画装丁だけでなく、作者の経歴、内容のあらまし、帯など本文以外は全て創作の範疇としてデザインし、この小説があたかも存在するかのように見せかけることができれば面白いのではないかと考え、「想定の装丁」をテーマに制作しました。

担当教員によるコメント

早川洋貴は「推理小説『名探偵サシェット』シリーズのブックデザイン」というタイトルで装丁とポスターを制作した。架空の推理小説『名探偵サシェット』著者トマス・E・ベイル/冨樫裕太 訳、「死のメロディ」「奇妙なことづて」「スノードーム殺人」「探偵の小部屋」「誰が大洋に消えた」「最後の殺人」の6作品だ。イラストレーションは、舞台のワンシーンがそのまま描かれた内容となっている。細部を見ると工夫がされており、その魅力もこの架空の推理小説を際立たせている。さらに、一定の高い位置から俯瞰した視点もミステリー小説の醍醐味だ。一般書店で見るすり小説のブックデザインから見ても決して劣らず、表現力・デザイン力とも優れている。

教授・秋山 孝

  • 作品名
    推理小説『名探偵サシェット』シリーズのブックデザイン
  • 作家名
    早川 洋貴
  • 作品情報

    技法・素材:キャンバス、アクリルガッシュ、Illustrator、Photoshop、デジタル出力
    サイズ:本=H25×W133×D194mm(6点)/ポスター=H1030×W728mm(6点)
  • 学科・専攻・コース