理解者

阿部 和城

担当教員によるコメント

この画面には10人の人物と二頭の動物が描かれている。不変的な内面がそれぞれのモチーフの中に感じとれる。人間の歴史の中に起こりうる事実又作品のスケール感と重量感は描かれたものの中から感じ取れる魅力がある。描かれたそれぞれに意味があっても図り知ることは出来ない。しかし、古代の人物が現代に甦って何かを暗示しているように描かれた作品は見るものを写し出す鏡のようでもあり、画面を通り過ぎても、立ち止まった時も作品方からこちらを正面から凝視されているような不思議な思いになる作品である。

教授・北條 正庸

  • 作品名
    理解者
  • 作家名
    阿部 和城
  • 作品情報
    技法・素材:ベニヤ板、岩絵具、水干絵具、アクリルガッシュ、色鉛筆、チョーク
    サイズ:H1620×W4050mm
  • 学科・専攻・コース