A
宮本 葉月
A. surface
素材・技法:油彩、キャンバス サイズ:H227.3×W181. 8cm
B. stroll
素材・技法:油彩、キャンバス サイズ:H162×W162cm
担当教員によるコメント
星のまたたきや小川のせせらぎ、キャンプファイヤーの炎を私たちがいつまでも見つめ続けてしまうのは、自然界は静止状態ではなく、常にゆらぎ変動することによって存在している、という事象に脳が反応するからだという。宮本葉月の絵はなにかが不安定である。風景や植物を思わせる色彩や形態は画面で瑞々しくきらめき、勢いのあるストロークはのびやかで屈託がないようである。それなのにどこか落ち着かない感じがして足場が不安定な気持ちになるのは、宮本の絵が、自然界が存在しうるための不確実性のようなものをまとっていて、それに脳が反応するからではないだろうか。観る者は、不確実な地平でバランスを取ろうとしながら感覚が研ぎ澄まされていくのである。
教授・吉澤 美香
担当教員によるコメント
星のまたたきや小川のせせらぎ、キャンプファイヤーの炎を私たちがいつまでも見つめ続けてしまうのは、自然界は静止状態ではなく、常にゆらぎ変動することによって存在している、という事象に脳が反応するからだという。宮本葉月の絵はなにかが不安定である。風景や植物を思わせる色彩や形態は画面で瑞々しくきらめき、勢いのあるストロークはのびやかで屈託がないようである。それなのにどこか落ち着かない感じがして足場が不安定な気持ちになるのは、宮本の絵が、自然界が存在しうるための不確実性のようなものをまとっていて、それに脳が反応するからではないだろうか。観る者は、不確実な地平でバランスを取ろうとしながら感覚が研ぎ澄まされていくのである。
教授・吉澤 美香