高野 建太郎
自家撞着の問答
技法・素材:エッチング サイズ:H600×W450mm
担当教員によるコメント
高野の描く顔、それは不思議な表情である。何かを訴える目、顔が今にもモゾモゾと動こうとしている。高野は本作を通し自身で自身を見つめることを、目を瞑り、指先と記憶をたよりに描き試みている。高野は幼い頃から失明に対しての恐怖感を常に身近に置いている。作っている物が「見えない」十数時間、失明への恐怖と描くことの間で、解決することの無い自問自答を繰り返していたという。ニードルや爪で銅版を引っ掻き描画された線は、せわしなく動きまわる。
教授・渡辺 達正
担当教員によるコメント
高野の描く顔、それは不思議な表情である。何かを訴える目、顔が今にもモゾモゾと動こうとしている。高野は本作を通し自身で自身を見つめることを、目を瞑り、指先と記憶をたよりに描き試みている。高野は幼い頃から失明に対しての恐怖感を常に身近に置いている。作っている物が「見えない」十数時間、失明への恐怖と描くことの間で、解決することの無い自問自答を繰り返していたという。ニードルや爪で銅版を引っ掻き描画された線は、せわしなく動きまわる。
教授・渡辺 達正