三つのポリシー
情報デザイン学科
情報デザインコース

卒業認定・学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)

情報デザイン学科は、日本の美術大学で初めてできた情報デザイン分野の学科です。かたちのない「情報」から人間や社会の豊かな関係や文化・芸術を創造すること、それが情報デザインです。

情報デザイン学科情報デザインコースは、学科開設以来、情報・メディアの分野において活躍する多くのクリエイティブ人材を輩出してきました。インターネットから紙まであらゆるメディアを使って、まだ使い方が定まっていない最先端の技術にチャレンジしながら、社会のあらゆるヒト・モノ・コトの結びつきをデザインし、より楽しく豊かにしていこうと考えています。そのために、心理学、社会学、認知科学、哲学といったさまざまな分野の知識を動員していきます。

情報デザインコースでは、本学が長年培ってきた美術教育をベースに、デザインとテクノロジーを学び、大胆な発想で新世代の文化と芸術を先導するクリエイター、社会の課題と向き合うデザイナーの育成を目指しています。 情報社会におけるさまざまな問題を「観察や洞察によって把握し、共感を持ちながら思考する力」、問題解決にとどまらず「未来のビジョンを提示し、解決方法を創造的に構想する力」、さまざまなアイデアやビジョンを「わかりやすく美しい表現で示し、テクノロジーを適切に利用しながら、社会に実装していく実行力」を身につけられた学生に、学士(芸術)の学位を授与します。


教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)

情報デザイン学科情報デザインコースでは、少人数制の制作実習やワークショップを主体に、独自の専門学科科目を配置し、理論と実技の両面から教育を行っています。コースには、情報と関わり合う人々の活動と経験をデザインする「経験デザイン」、人と社会の関係をデザインの力でより良くつなぐ「社会デザイン」、メディアを介したコミュニケーションを創造する「メディアデザイン」の三つの専門分野を配置しています。

1・2年次の基礎教育のうち、1年次の導入教育では、造形技法とコンピュータ言語を必修で学び、基礎技能と知識を身につけます。2年次では、各専門分野が提供する科目から、プログラミング、インフォグラフィックス、映像、情報設計などの演習科目を選択し、自分の興味や進路に応じたカリキュラムを組み立てます。

3 ・4年次の応用教育では、複数の専門分野を履修できるため、専門を深めながら広い視野と多様な専門性を身につけることができます。 企業やNPO等との共同プロジェクトでは、最先端の思考や技術を学べます。4年次には、ゼミに所属して卒業研究制作に取り組み、自ら問いを立てて研究制作を進め、そのプロセスや思考過程を言語化してまとめます。また、2・3 年次に本学科共通の専門講義科目から選択履修し、専門的な知識を身につけます。

学修の成果を評価するにあたっては、あらかじめ明示した成績評価基準にもとづき、厳格な成績評価を行います。さらには、その結果の活用を通じて、教育方法の改善につなげていきます。


入学者受入れの方針
(アドミッション・ポリシー)

情報デザインの分野は、社会の発展や深化とともに常に変わり続ける分野でもあります。社会に対する視点を持ち、柔軟に変化に対応できる姿勢が求められています。

情報デザイン学科情報デザインコースは、単に描くことにとどまらず、対象を観察することでさまざまな見方に気づき、日頃から生活や社会について関心を持ち、自分自身の目線で疑問や問題を考え、より良い社会のためにアイデアや構想を具体的な形に表現することが重要と考えます。そのための基礎となる理解力、発想力、構想力、情報表現力を見出したいと考えています。

情報デザインコースでは、入学後に、理解力、発想力、構想力、情報表現力という四つの素養を育み、高い専門性と幅広い視野を持って社会に価値を生み出すデザイナー、クリエイターを育成することを目標にカリキュラムを組んでいます。授業での学びから、気づき、深く考え、創造的に発想・構想し、テクノロジーを適切に利用し、可能性を幅広く考え、具体的な表現・美しい表現ができる学生を評価していきます。

入学試験では、発想力・構成力とともに、情報デザインに関わるさまざまな理論や専門的な知識や思考を重視し、論述や試験から多面的な評価を行います。

情報表現技能、構想力を備え、多様な専門領域を基盤とする情報デザイン分野に強い関心と興味を有し、デザイン表現力を養い、情報的社会観を身につけ、未来に貢献しようとする意欲を持つ皆さんを積極的に受け入れたいと考えています。



美術学部 各学科の三つのポリシー