上演制作実習は、「演劇舞踊コース」と「劇場美術デザインコース」の合同による、作品の上演・上映を目的とした実習です。
一線のプロとして活躍する教員の指導を受けながら、パフォーマーを「演劇舞踊コース」の学生が、スタッフワークを「劇場美術デザインコース」の学生が担当し、それぞれが協力・協調し、発表に向けて制作に取り組みます。舞台芸術の基本概念は「見る・見られる」という関係性です。
この実習を通して、見知らぬ観客の目に晒されることの厳しさ、そこで評価されることの喜びを体験し、舞台芸術=空間の総合芸術に取り組む勇気と自信の礎の獲得を目指します。
4年次では、「上演制作実習Ⅰ」の成果を踏まえて、本学科における最終的な達成目標である「卒業制作」に向け「演劇舞踊コース」と「劇場美術デザインコース」とのコラボレーションのさらなる質的向上を追求していきます。目指すのは、プロのレベルに比肩し得る作品の創作です。「演劇舞踊コース」ではパフォーマーとしての表現能力を、「劇場美術デザインコース」では美術・照明・衣裳等のデザイナーとしての斬新な発想力、スタッフワークの実践力を最大限に究めるために演習と実習を重ねます。