多摩美術大学創立90周年記念事業

多摩美術大学のこれまでは、アートとデザインの分野において先端性、先導性を追求するチャレンジの精神と発現の歴史であり、アートとデザインの可能性と楽しさの探求の歴史でありました。これからの多摩美術大学は、その延長線と地平線をさらに大きく伸長し拡大することにより、日本のため、世界のために「自由と意力」を信じて教育、創作、研究に取り組んでまいります。

1935年、本学が多摩帝国美術学校として建学してから、2025年で90年が経ちます。ご承知のように、本学はいくつもの時代の荒波を乗り越え、切磋琢磨し独自の学風を作り上げ、今日に至っています。創立60周年を迎えた1995年に、本学のモットーを「自由と意力」と定め、教職員一丸となって取り組んできました。この間、先輩諸先生や労苦を共にした職員の方々、同窓会の皆さん、また、本学の活動にご賛同いただいている学内外の多くの方々の尽力によって、この学びの場は育まれてきました。創立90周年を機に、あらためて御礼を申し上げると同時に、これを機に、培われてきた歴史を見つめ、アートとデザインの新たな未来を切り開いていきたいと思っています。

我々は、90周年を迎える伝統を受け継ぎつつ、アートとデザインの未知なる可能性を開き続けます。
大学の理念である「自由と意力」を継承し、しかも、時代に合わせて大胆に変革していきます。TAMABI BEYOND～タマビ・ビヨンド。今までの多摩美をしっかりと見つめながら、今までの多摩美を超えて。

※コピーライティング：佐藤達郎教授（リベラルアーツセンター長）

時代の枠にとらわれず、常に自由な発想と創造性を発揮して時代を切り拓いてきた多摩美術大学が、創立90周年の節目の時を迎えられることに、卒業生として大きな誇りと喜びを実感しております。この機を節目として、アートとデザインをはじめとするあらゆる表現の先覚者が、今後もタマビで育ち、巣立ち、活躍されることを願ってやみません。多摩美術大学校友会の礎は、創立60周年の記念すべき年に築かれました。以後30年、「自由と意力」のモットーを共有し、タマビと共に校友会も発展して参りました。「TAMABI BEYOND」のコンセプトのもと、諸事業の開催を通して、多摩美術大学が更なる発展を遂げ、時代を先取りしていくことを祈念しております。