建築・環境デザイン学科
学科・専攻の特色
建築・環境デザイン学科はArchitectureを学ぶ学科です。
「Architecture」は明治時代に「建築」と訳されました。しかしだんだんと狭義に解釈されるようになってしまい、インテリアもランドスケープも「建築」外となっています。原意はモノゴトの基本構造、設計思想をも網羅するハードからソフトを横断する分野を意味します。本学科は創設以来、インテリアデザイン、建築デザイン、ランドスケープデザインの3つの分野を横断して、身の回りすべての「環境」を対象としているため、「建築」に加え「環境」を冠した学科名としています。一方「環境」という言葉も、SDGs、気候変動、カーボンニュートラル等、により広義の意味を持ちつつあり、「建築」を冠することで「環境」を再定義したいと考えています。ここに「建築学科」ではないところに意味があると言えます。「Architecture」を学んだ暁には、国土交通省から国家資格である一級建築士の受験資格が得られ、アーキテクトとして幅広く活躍し社会に貢献できる人材を輩出しています。
選抜方針
建築・環境デザインは、「美術」「機能」「構造」の3つの柱で成り立つと言われています。それが美大で建築・環境デザインを学ぶ所以です。美術が得意な人だけではなく、数学や物理が得意な人、社会問題に対して関心の高い受験生も建築・ 環境デザイン学科への適性があると考えます。
選択A
「空間デザイン」では、与えられた条件を理解した上で立体構成された空間を、総合的に評価します。
「プレゼンテーション面接」では、空間デザインで制作した作品についてプレゼンテーションしてもらいます。
選択B
「企画デザイン」では、現在~近未来の社会をテーマとする出題に対して課題を創発し解決策を考え、様々な表現を用いて提案する力を総合的に評価します。
「プレゼンテーション面接」では、企画デザインの提案についてプレゼンテーションしてもらいます。
高等学校等で学習・経験しておいてほしいこと
東日本大震災や豪雨による被害等を背景に、建築・環境デザインの領域への志望者が増えていると感じます。 私達の分野で出来ることは何か、社会に役に立つことはないのだろうか?そんな思いが伝わってきます。建築・環境デザイン学科では将来のアーキテクトを育成すべく、君たちを待っています。社会的責任を全うする覚悟を持ち、日々私達を取りまく森羅万象に関心をもち、視覚と聴覚のみならず五感すべてを駆使して観察し 、分析的に受け止める姿勢を身につけてください。さらに理系・文系という枠を超えて、建築・環境デザインと関連している様々な分野に関心をもち、自分はどう思うのか、自分だったらどうするのか、いろいろな事象に対して自分の意見を持てるようになってください。 将来のアーキテクトの卵として、積極的に多くの人と関わり様々な人の意見を聞き、グループをまとめるなど共同作業の経験をしておくことを望みます。