芸術学科
学科・専攻の特色
芸術学科は、学芸員、編集者、美術史家、アートプロデューサー、研究者など美術・芸術を世界に発信する人材を育成する学科です。
「つくる」「考える」「伝える」をカリキュラムの骨子として、実技を通して表現技法や素材への関心や認識を深め、また、美術・デザイン史、芸術学などの講義により、美術や芸術の多種多様な表現がどのように考えられているかを理論的・実践的に学びます。さらに、展覧会や多様なメディアによる企画制作を通して、美術・芸術を社会に発信していくために必要なスキルを身につけます。
学科内に作品制作のためのスタジオや編集・出版のための編集室を設け、授業では、学生が記者、編集者、デザイナーとなって雑誌や書籍を発行したり、展覧会の企画制作と展示を実体験するなど、「美術大学ならではの芸術学科」として、思考力、企画力・コーディネート力、発信力を養っていきます。
卒業生は、美術館・博物館の学芸員、教員、文化施設のプロデューサー、出版社の編集者、ジャーナリスト、研究者から、美術家や映像制作に関わる者、また企業やイベントのプランナーにいたるまで、多方面で活躍しています。
選抜方針
学校推薦型選抜では、現代の芸術・文化をプロモート(企画・制作)しようとする熱意と使命感をもった人を求め、学力中心の一般選抜では評価しきれない「芸術・文化」と「プロデュース」に関わる人に必要な資質と能力を見ます。
出願時に提出してもらう「課題」では、ある分野のプロデューサーとなって企画を立て、その意図や内容を具体的に文章や図面、そして写真などで表現することを求めます。この課題により「アート・プロデュース」に必要な企画力や発想力を評価します。また「小論文」では文章表現力や思考力を、「面接」では芸術に対する考え方や将来の目的意識などを評価します。
高等学校等で学習・経験しておいてほしいこと
芸術を楽しみ感受する力が大切です。高等学校等での芸術の授業のみならず、自分の興味に応じて、美術、音楽、映画、演劇、文芸など、積極的に芸術や文化に触れ、自由で柔軟な発想力や思考力を身につけてほしいと思います。また、日本の文化だけでなく、洋の東西を問わず他地域の文化の多様性にも興味・関心をもってほしいと考えています。