グラフィックデザイン学科
学科・専攻の特色
建学80余年の歴史を受け継ぐグラフィックデザイン学科は、広告をはじめ、グラフィックデザイン、イラストレーション、アニメーションなど、ビジュアルコミュニケーションデザインの各分野において、日本を代表する数多くの人材を輩出してきました。
社会環境が刻々と変化する現在、ビジュアルコミュニケーションの領域は拡大し、デザイナーの役割も飛躍的に広がっています。だからこそ時代に対応する、独自性に満ちたデザイン教育が必要とされているのです。本学科では、“美術大学でデザインを学ぶ意味”をより強固な柱とした体系的カリキュラムを通して、豊かな造形力と明せきな発想力によって問題解決のできる次代のクリエイターを育成します。
選抜方針
学校推薦型選抜では、デザインに対して強い意欲を有し、創造性において真に秀でた能力と個性的な資質を有する人材を求めます。これまでの学科試験と実技試験のバランスが求められた一般選抜に対し、実技試験に特化した新しい判断基準を設けます。学校推薦型選抜は、実技試験「鉛筆デッサン」「色彩構成」(各5時間)、「クリエイティビティ テスト(スケッチ+テキスト)」(2時間)を行い、高い造形力、豊かな感性、柔軟な発想力、そしてデザインを学ぶ意欲といった、自己表現における総合力を判断し選抜します。
試験では、課題を造形化する発想力、「鉛筆デッサン」における描写力、「色彩構成」における色彩、形態、構成の造形力など、優れた資質と表現力を有しているかを評価します。「クリエイティビティ テスト(スケッチ+テキスト)」は、与えられたテーマを通して、スケッチとテキストを用いて自己表現するものです。描く・書くことでテーマに応えることを通じて、各自がもつデザインに対する意欲と知識、そして感覚と個性のアピールを評価します。
高等学校等で学習・経験しておいてほしいこと
高等学校等の授業で「美術」を学び、造形力を育むことがもちろん大切ですが、他の教科もすべてデザインと深い関係があります。デザインの造形面だけでなく、社会のなかで果たしている役割も考えながら学ぶことを心がけてください。
また、授業だけでなく課外活動においても、美術やデザインに触れる機会を積極的にもち、知見を深めることが望ましいです。テーマをもち、掘り下げた考察や創造など、真剣に取り組む経験が何よりも重要です。各自の深い興味、そこから得られた知識や感覚こそが、大学でデザインを学ぶ原動力となります。