演劇舞踊デザイン学科 劇場美術デザインコース
学科・専攻の特色
演劇舞踊デザイン学科は、上演芸術を支える感性豊かな身体の表現者、演出家、振付家、劇作家等、また創意豊かな演出空間を創造するデザイナー、製作者等を育成することを目的とした学科です。
演劇舞踊デザイン学科には、<演劇舞踊コース>と<劇場美術デザインコース>があります。コースごとの専門性を深めると同時に、交差し合いながら上演芸術を学びます。美意識ある俳優、ダンサー、演出家、劇作家、舞台美術家等を将来像とし、上演芸術を総合芸術として捉え、誰も見たことのないオリジナリティ溢れる創作を追求します。授業は、イメージ豊かな表現力や造形力を修得する徹底した実践性に重きをおき、表現者たることの畏れと、これからの文化の担い手たることの責任を自覚することを促します。上演芸術界の第一線で活躍する教員が、これからの上演芸術を切り開いていく豊かな人材を育成します。
劇場美術デザインコース - Scenography Design Course
舞台美術・照明・衣裳など、上演芸術の視覚演出を担う独創的な人材を育成
実践と理論を両輪とする体験型授業の学びを重ねます。導入教育では造形力とスキルを徹底的に習得することから始め、年次ごとに専門性を高めていきます。演劇舞踊コースとコラボレーションする上演制作実習では実践力を養います。3年次以降のゼミ室には、学生個々の研究デスクが完備しています。デザインワークのみならず、スタッフワークを通じて、上演芸術の総合性を学びます。
舞台美術・映像美術・照明・衣裳のデザイナーや舞台監督などの道に進む卒業生を輩出しています。
選抜方針
演劇舞踊デザイン学科の教育方針に賛同し、新しい上演芸術を創造する意欲と個性にあふれた人を求めます。
「劇場美術デザインコース」では、コミュニケーション能力に優れたリーダーシップを発揮できる人を求めます。劇場美術デザインは、多くのスタッフによる共同作業により成し得る総合芸術です。協調性と独創性のバランス感覚を持つ必要があります。独自の美術表現や活動によって生み出された作品の提示とともに、自分の言葉でデザインコンセプトを伝えられるかが重要です。事前に提出してもらう「ポートフォリオ」「書類」の内容は、時間をかけて審査します。「面接」では、提出「作品」と「ポートフォリオ」のデザインコンセプト説明から、「何を伝えたいのか?」が明確に表現できているかを評価します。また実技試験「鉛筆デッサン」では、デッサン力・創造力・個性に秀でた人を評価します。ユニークな発想や表現力をもっている人のチャレンジを望みます。
高等学校等で学習・経験しておいてほしいこと
「演劇舞踊コース」「劇場美術デザインコース」どちらを志望するとしても、演劇・舞踊の公演、美術展、音楽会、映画館に積極的に足を運んでさまざまな表現に触れ、感性を豊かにしておくことが重要です。脚本を読み解き、自分の考えを他者に伝える日本語の力を身につけることも必要です。そのためには「国語」に力を入れ、読書を心がけてください。また上演芸術は集団創造の芸術ですから、高等学校等の校内外で他者とコミュニケーションをとりながら活動した体験や、そこで獲得した知識は、入学後も上演実習で大いに助けとなります。クラブ活動、生徒会、ボランティア活動などには積極的に関わってください。さらに「劇場美術デザインコース」志望の人は、積極的な作品制作を通して自己表現力を身につけてください。脚本を読み、演出家と打ち合わせを重ね、多くのスタッフに美術イメージを伝える、文章と言葉から造形を紡いでいくことがデザイナーの重要な役割です。具体的には、アイデアをイメージスケッチや模型製作という形で表して、コミュニケーションをとり仕事を進めるためにも、デッサン力と造形力を磨くことが必要です。