留学生レポート

留学生レポート 多摩美から海外へ 2024年度

トウ テンロ

トウ テンロ
トウ テンロ

グラフィックデザイン学科

留学先:国立高等装飾美術学校

私はフランスの映像文化、特に短編アニメーションに強い関心を抱き、その研究を深めるために、国立高等装飾美術学校(ENSAD)への交換留学を志望しました。3 年生が始まるまでの春休みを利用してフランス語の勉強を始め、3 年生になってからは多摩美でフランス語の授業も履修しました。しかし、フランス語は英語や日本語より習得が大変難しく感じ、それでも身についたのは本当に基礎的なレベルでした。実際フランスに来てからは言語の壁に苦労しました。幸い、アニメーション専攻の先生や学生たちは英語でコミュニケーショ ンをとることができ、私自身ある程度の英語力があったおかげで、授業はなんとか順調に進めることができました。

最初はアニメーションを学ぶことを目的に留学を志望しましたが、フランスに来てからさまざまな展示会を巡り、大学では純粋に絵画(Peinture)の授業を選択することができました。日本のデザイン学科にいる自分とは全く異なる環境で学ぶ中で、自分がファインアートに対して強い興味と熱意を持っていることに気づくことができました。

留学は、言葉や文化を学ぶだけでなく、自分自身と向き合い、深く知り、成長させる貴重な機会です。迷いや不安、環境に慣れないことで苦労や不安もあるかもしれませんが、それ以上に得られるものは多いと実感しました。思い切って挑戦することで、きっと人生にとってかけがえのない経験になるはずです。


リ セイシュン

リ セイシュン
リ セイシュン

テキスタイルデザイン領域

留学先:ベルリン芸術大学

私は、ベルリン芸術大学を第一志望の交換留学先に選びました。彫刻やインスタレーション、パフォーマンスを通じて、動物の特性と人間のジェンダーロールの関係を探求し、新たな芸術的価値の創出に挑戦したいと考えたからです。

語学学習では、毎日英語試験の勉強に励み、オンライン模擬試験を活用してリスニングや読解を強化しました。また、多摩美術大学に来ている交換留学生と交流し、英会話力を高めるとともに、ヨーロッパの住環境やベルリン芸術大学のコースについての情報を得ることもできました。留学経験者の話を聞くことで、具体的な準備を進められたのも大きな収穫でした。

交換留学を通じて、芸術に対する思考力と観察力が飛躍的に向上したと実感しています。修了制作では、この経験を活かし、創造力と論理的思考力を発揮して、留学で培った学びを作品に凝縮したいと考えています。

これから留学を目指す方へのアドバイスとして、新しい環境を受け入れ、積極的に挑戦する姿勢が大切です。ヨーロッパには自由な雰囲気があり、大胆に行動できる環境があります。ただし、計画的に学習目標を設定し、柔軟に調整しながら進めることも重要だと思います。


広田 侑希

広田 侑希
広田 侑希

統合デザイン学科

留学先:シンシナティ大学

もともとUI/UX の分野に興味があり、その分野では異なる価値観や文化を持つ人々に触れることが重要だと考え、留学を志しました。特にシンシナティ大学は、多様な学部を持つ総合大学であり、さまざまな刺激を受けられると思い志願しました。

英語学習に関しては、留学前にYouTube で手当たり次第に英語の動画を観るなど、自分なりに取り組みました。留学中は、完璧に話そうとする意識を捨て、とにかく思いついたことを口に出すよう心がけていました。授業ではチームでのプレゼンテーションの機会が多く、自分の考えをまとめ、わかりやすく伝える訓練になったと思います。

留学を志す際、英語力や準備の大変さを理由に諦めてしまうケースもあるようですが、そこは一旦気にしないで大丈夫です。留学先での出会いや経験は、必ず人生の大きな糧になります。まずは国際交流センターへGO! ふわっとした留学への興味が、次第にクリアになっていくはずです。