美術・芸術を社会とつなぎ、
世界に発信する人材を育成。
学芸員(キュレーター)、教員、編集者、美術史家、批評家、アートプロデューサーなど、美術・芸術を世界に発信する人材を育成する芸術学科。「芸術と社会をつなぐ」を理念に、40年以上にわたりアートの魅力や社会的価値を伝える担い手を育成し、多くの機関や企業に送り出してきました。「美術大学ならではの芸術学科」として、実技科目(絵画・彫刻など)のほか、学科内に設けられた作品制作スタジオや編集室で雑誌や書籍のデザイン•発行も行います。多くの作家と交流できる美術大学の強みを生かし、展覧会のキュレーション(企画)や多様なメディアプロデュースの実践など、理論と表現、講義と実技の両面から美術・芸術について学びます。
- キャンバス:
- 八王子
- 定員:
- 40名
- 在学生数:
- 185名
学びの特色
美術大学ならではの
ユニークな設備と環境
美術制作のための「スタジオ」のほか、編集・出版のための「編集室」があり、活版印刷機も備えています。教室内や廊下には、「芸術学文庫」と呼ばれる本棚があり、本に囲まれた環境で芸術を学ぶことができます。
特色ある多様なゼミで、
研究・実践の経験を深める
3年次から選択するゼミでは、広報媒体や論文集の編集・出版活動、イベントの企画・開催、展覧会の企画・実施などを実践。多様な専門家との協働などを通して、企画力、リサーチ力、コーディネート力が身につきます。
多岐にわたる科目群で、
自らの問題意識を深める
講義で扱う分野はきわめて広く、文学・思想系の授業も充実。幅広いテーマの中で自らの問題意識を深めていきます。卒業論文では美術史、映像理論、文学のほか、マンガ、ダンス、ファッションなども取り上げられています。
学びの領域
美術史・デザイン史/展覧会企画・展示/アーカイヴ/出版・エディトリアルデザイン/文学/映像理論など
取得できる資格
- 中学校教諭一種免許状(美術)
- 高等学校教諭一種免許状(美術)
- 学芸員資格
卒業後の進路
学芸員、教員、編集者・ジャーナリスト、 研究者、アートプロデューサー、 イベントプランナー など
教育課程
「つくる」「考える」「伝える」をカリキュラムの骨子とし、講義(理論)と実技(表現)の両面から美術・芸術を学びます。1・2年次では、講義を通して多様化する芸術について基礎的な理論を学び、実技を通して技法や素材への関心や認識を深めます。3・4年次では、実践的なゼミ(設計科目)を中心に専門性を深め、芸術のつなぎ手としての企画力やコーディネート力などを養います。学芸員資格と同時に美術の教員資格取得も可能です。
1年次
講義と実技を通して、 美術・芸術の基礎や歴史を学ぶ。
理論と実作を深く結びつけた「ファインアート基礎」「デザイン基礎」を通して、美術・デザイン・言語表現の基礎を学ぶとともに、美術・芸術の歴史やそれらの研究方法にも触れます。芸術文化の担い手がリレー形式で講演する「21世紀文化論」や独自の学芸員資格科目などを通じて、各自の関心を深めます。
2年次
基礎を固めながら、 自らの興味を見出し、深く考える。
引き続き、「基幹科目」や「21世紀文化論」、英語で芸術を学ぶ「芸術学英語」などの科目を通じて芸術についての理解を深めます。同時に、映像や写真などの実技科目で実際の制作を行い、基本的な造形力を鍛えることも可能です。
3年次
専門性の高いゼミに所属し、 社会・世界とつながる学びを実践する。
3年次からは、「美術史設計」「造形史設計」「展覧会設計」「フィールドワーク設計」「書物設計」「映像文化設計」「アーカイヴ設計」「構想計画設計」といったゼミのいずれかに所属します。調査・研究、キュレーション、資料整理、企画・編集・制作などを体験する実践的な学びで、さまざまな力を培います。
4年次
自分が強く関心を持ったテーマで、 卒業研究に取り組む。
ゼミの活動を継続しながら、自らの関心にもとづき卒業論文をまとめます。毎年、多彩なテーマの論文が書かれ、優秀な作品には学科独自の「東野芳明記念・芸術学科優秀修了/卒業論文賞」が贈られます。学科創設時の教授であった美術評論家・東野芳明先生のご功績に因んだ賞で、それに準ずる奨励賞も準備されています。
※ 学ぶ目的によって「教養科目」「美術理論科目」「言語科目」「リテラシー科目」の4つに区分しています。これら4つの区分から、自分に合った科目を組み合わせて履修できます。
作品
1・2年次では、主に「ファインアート基礎」「デザイン基礎」にて、講義を中心に制作も行います。3・4年次ではゼミにて、ゼミ誌の発行やイベントの開催、展覧会の企画などを行い、4年次には、卒業制作として論文を執筆します。
施設・設備
油画・日本画・版画・彫刻作品など美術制作のための「スタジオ」や、大判印刷機・活版印刷機を備えた編集・出版のための「編集室」のほか、1万冊以上の寄贈図書による「芸術学文庫」もあります。
芸術学棟
4年間を過ごす中心となる建物。展覧会情報やフリーペーパーなどが豊富に揃うエントランス、8つのゼミ室をはじめ、全学共通で利用できるアートスタジオを備えています。大学図書館にも近く、毎日焼きたてパンの楽しめるカフェテリア、ペーパーショップ、出力ショップを併設するなど、研究や制作に打ち込める環境として最適です。スタジオ
美術制作のためのアトリエが複数あり、1年生必修の「芸術基礎・制作」で学ぶ日本画・油画・版画・彫刻などの実技科目や、教職取得のためのデッサンに対応しています。編集室
編集・出版に関連する作業を行う部屋で、大判印刷機や活版印刷機を備えています。主に書物設計ゼミや展覧会設計ゼミなどの授業で、印刷物を制作するときに使用します。芸術学文庫
教室内や廊下には開架式の本棚があり、美学者の後藤狷士・元学長が寄贈した1万冊を超える図書が閲覧自由です。学生により管理・運営されています。就職・進路
美術館・博物館の学芸員、教員をはじめ、出版社の編集者、ジャーナリスト、美術研究者、美術家、映像制作に関わる者、文化施設のプロデューサー、企業やイベントのプランナーまで、進路は多岐にわたります。学部生のうちに教員免許と学芸員資格の両方の取得も可能です。大学院進学や海外留学する学生も増えています。
2023年の進路状況
- 就職者20名
- 就職希望者21名
- 進学者13名
- 作家・起業など4名
- その他8名
過去2年の主な就職先
ゲーム・アニメ・CG
リベル・エンタテインメント
WEB・通信・情報処理
サウンドオンライブ/ライノ
医薬品・化粧品・食料品
日本たばこ産業
新聞・出版
翔泳社
印刷・写真
勝美印刷
電器・機械
ヤーマン
繊維・テキスタイル
ビームス
テレビ・映画・舞台
エヌ・エイチ・ケイ・アート/藤浪小道具
美術教室・画廊
Anomaly
官公庁・学校・福祉施設
公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/神奈川県教育委員会/青梅市/足立区立蒲原中学校/長野県佐久市立臼田中学校/東京都教育委員会
その他
アットキャド/JTB/トランスコスモス/直島文化村/日本銀行/日本生命保険相互会社/マイナビパートナーズ/ヤマト運輸
活躍する先輩
教員紹介
2024年4月時点