Tama Art University Project Based Learning(PBL)2019|多摩美術大学
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〈 履修PBL科目 〉バナナ・テキスタイル―地球環境とデザイン(2009年度)バナナ・テキスタイル―素材研究(2010年度)など5科目社会で、海外で、PBLでの体験が私を助けてくれました。「バナナ・テキスタイルー素材研究」の授業で企業のキャンペーングッズを制作するプロジェクトでは、私たちが考えた商品をつくってもらうために、フィリピンへ行きました。企業の方とのやりとりも初めて、他の人に制作を依頼するのも初めて、違う学科の学生と制作するのも、すべて初めての体験でした。企業へのプレゼンテーションの方法や、第三者に制作してもらうための分かりやすい説明の方法、チームでプロジェクトをすることなど、得るものがたくさんありました。多摩美を卒業後、留学したRoyal College of Artでは、環境問題を考えたテキスタイル作品を制作する授業がありました。多くの学生が、私が4年間PBLで学んだバナナテキスタイルの授業に興味を持ち、熱心に質問してくることに、とても驚きました。PBLの授業を通して考えた環境問題に、テキスタイルデザイナーとしてどう関わっていくのか?ということは、留学中も、そして就職した今も、これからも考え続けていくテーマです。2011年度に生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻を卒業後、渡英。2014年にRoyal College of Art, School of Material, MA Textile を修了し、帰国後の2015年に株式会社イッセイミヤケに入社。株式会社イッセイミヤケ年齢や人種、専門分野を越えて、積極的にさまざまな人と関わることで、自分の枠を越えて新しいアイディアが生まれてきます。学生の時間は本当に貴重です。ここで経験したことが、その後の私を助けてくれることがたくさんありました。ぜひ楽しんで、プロジェクトに飛び込んでみてください。CASE 146初めての体験づくし留学先で多くの人に関心を持たれる自分の枠を越えることで、新しいアイディアを光井花

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