舞台美術・照明・衣裳など、
上演芸術を担う人材を育成
演劇舞踊デザイン学科には、「演劇舞踊コース」と 「劇場美術デザインコース」があります。どちらも上演芸術界の第一線で活躍する教員のもと、コースごとの専門性を深めると同時に、お互いが交差し合いながら上演芸術を学びます。当コースでは実践と理論を両輪とする体験型授業を重視し、デザインワークやスタッフワークを通じて上演芸術の総合性への理解を深めていきます。舞台美術・照明・衣裳のデザイナー、舞台監督など、それぞれの道で新たな表現を切り拓く卒業生を輩出しています。
- キャンバス:
- 上野毛
- 定員:
- 80名(学科の総数)
- 在学生数:
- 276名(学科の総数)
学びの特色
実践的で感覚的な理解を促す演習と充実した専門講義
実践的で感覚的な理解を重視し、さまざまな演習に取り組みます。導入(1年次)、基礎(2年次)課程では美術・衣裳・照明デザインの基礎を徹底して学び、専門性を掘り下げる応用課程(3・4年次)では実践を繰り返します。上演芸術の理論や歴史を学ぶ講義群も充実しています。
創作と発信が
一体化した実習公演
学内の演劇舞踊スタジオや学外の劇場を使用し、作品を創作・発表する実習を行うなど、実践的な学びを積み重ねます。創作と発信が一体化となった実習公演では、企画立案にも主体的に取り組み、観客という上演芸術の最終要素と出会う場を創出します。
演劇舞踊コースとの合同授業で上演芸術の全体像を学ぶ
1年次には、専任教員の専門性を切り口に展開するリレー講座「演劇舞踊デザイン論」を実施。クリエイションとマネージメント・プロデュースの有機的な関係性も基礎論から学びます。3年次より演劇舞踊コースと合同で行う「上演制作実習」などからも上演芸術の全体像が学ぶことができます。
学びの領域
舞台美術/映像美術/照明/衣裳
取得できる資格
- 学芸員資格
卒業後の進路
- 舞台美術家、美術監督、照明デザイナー、 衣裳デザイナーなど
- 劇場施設 ・ 舞台制作会社・テレビ局・イベント・ディスプレイなどの 美術関連会社への就職
教育課程
1・2年次は、描写や色彩構成などの基礎的な造形力と空間デザイン・視覚演出に必要な基礎スキルを徹底して学び、専門性を高めていきます。また、舞台やドラマなどの制作現場の見学から実践的な理解と体感を高めるとともに、演劇舞踊コースとコラボレーションする上演制作実習では実践力を養います。3年次からはゼミ形式で舞台、照明、衣裳を中心に総合的な演習を行います。
1年次
理論から技術まで、 デザインに必要な基礎を学ぶ。
デザインに必要な基礎演習・技術演習・理論演習によってカリキュラムを構成しています。観劇とバックステージツアー、制作現場とスタジオ機構見学など、学外授業の充実により現場の臨場感を体感します。
2年次
舞台美術・映像美術・照明・衣裳などの 専門的な知識とスキルを修得。
劇場美術・映像美術・照明・衣裳・スタッフワークの専門的な知識とスキルを総合的に修得します。講義やワークショップのほか、デザインプロセスに沿って課題制作を行い、発想・創造の具現化を演習します。
3年次
専門性を追求するとともに、 応用力・実践力を修得する。
各専門分野において能力を高め、応用力を身につけます。企画・提案を行い、ブレインストーミングを重ね、作品を発表します。「上演制作演習」では、演劇舞踊コースと連携して実践的な上演実習を行います。
4年次
専門的な学びを統合し、 創作と発信を一体化させる 卒業制作に取り組む。
専門的な学びを統合し、「演劇舞踊コース」とともに卒業制作に取り組みます。
※ 学ぶ目的によって「教養科目」「美術理論科目」「言語科目」「リテラシー科目」の4つに区分しています。これら4つの区分から、自分に合った科目を組み合わせて履修できます。
作品
演劇舞踊コースと劇場美術デザインコースのコラボレーションによる作品は、公開上演しています。個人企画の卒業制作では、舞台美術デザイン・衣裳デザインなどを中心に、専門性と個性豊かな作品が制作されています。
施設・設備
製図・模型・コンピュータ演習や舞台美術・映像美術・照明・衣裳まで本格的な実習を学内で行なうことができます。3年次以降のゼミ室には、学生個々の研究デスクが完備しています。
演劇舞踊スタジオ
広さ約170m²のスタジオを4面有する3階建ての専門教場です。Aスタジオ・Bスタジオは、昇降バトン設備を有しています。専門機材を扱う照明演習の教場でもあり、作品を公開発表する劇場です。Cスタジオ・Dスタジオは、身体表現の教場、課題発表です。3号館
写真スタジオ、映像スタジオ、録音スタジオを有するメディアセンター(全学共有施設)があり、3階の研究室には演劇関連の専門書が揃うほか、様々な劇団や劇場の発行物が閲覧でき、情報収集に生かすことができます。衣裳製作アトリエ
裁断机、ミシン(レギュラー/ロック/刺繍)、トルソーを有する衣裳製作の専門教場です。このほかに、テキスタイル(染織)のアトリエがあります。舞台美術(大道具)製作場
裁断機器、塗装用具などを有する大道具製作の専門教場です。舞台美術ゼミ室
1・2年次は学年単位でのホームルームに個別のデスクがあります。3年次以降のゼミ室には、個別デスク、個別のPCがあります。課題制作、作品制作に集中できる環境が整っています。映像スタジオ(全学共有施設)
フロア面積約210平方メートル、約88平方メートルの大型ホリゾントと22本の電動昇降バトン、250インチスクリーンを常設。バトンには、2000W 63回路の演出照明機器用負荷回路を設置。録音スタジオ(全学共有施設)
録音、MA(マルチオーディオ)、調音、各種フォーマット書き出しができる。調整室と録音スタジオからなる施設。就職・進路
学生の多くは、舞台美術家、美術監督、照明デザイナー、衣裳デザイナーなど専門性の高い職種を志望します。そのほとんどが劇場施設や舞台制作会社、テレビ局、演劇、映画、映像、コンサートなどのイベントや店舗ディスプレイなどを手がける美術関連会社への進路を選択しています。
2023年の進路状況
- 就職者15名
- 就職希望者15名
- 進学者7名
- 作家・起業など1名
- その他3名
過去2年の主な就職先
ゲーム・アニメ・CG
アイディアファクトリー
新聞・出版
フレーベル館
印刷・写真
昌和印刷/シルクマスター
電器・機械
テルミック
繊維・テキスタイル
ナルミヤ・インターナショナル/ユナイテッドアローズ
建築設計・店舗・空間
昭栄美術/シミズオクト
テレビ・映画・舞台
木下サーカス/四季/CBC Dテック/松竹衣裳/宝塚舞台/日本テレビアート/パシフィックアートセンター
その他
激ロックエンタテインメント/宝塚歌劇団/東京衣裳/ヌーベルキャリア/ベスト・アニバーサリー
活躍する先輩
教員紹介
2024年4月時点