多摩美術大学へ学費を納めることで、シラパコーン大学の学費については全額免除。多摩美術大学の学費助成制度あり(3年目にあたる0.5年分は全額助成)。
2025 Master's Double Degree Program (MDDP)
Master's Double Degree Programとは?
多摩美術大学は、国際社会を先導する人材の育成を目指し、ダブルディグリープログラムを設立しました。ダブルディグリープログラムとは、本学と海外協定校の両方で学び、修了時に二つの学位が取得できる制度です。2025年現在、多摩美術大学はタイ王国シラパコーン大学(国立)と修士課程でのダブルディグリー協定(Master’s Double Degree Program: 以下MDDP)を結んでいます。MDDPに参加する学生は、両校(多摩美術大学およびシラパコーン大学)の正規学生となり、専用のカリキュラムを履修します。
プログラムの概要
- プログラム名Master's Double Degree Program (MDDP)
- 実施大学多摩美術大学 × シラパコーン大学(タイ)
- 取得可能学位両大学の修士(芸術/MFA )号(両大学の正規学生となります)
- 期間2.5年
- 留学タイでの1年間の学びを含む(2025年11月~2026年10月を予定)
特徴
学費サポート
多文化環境での学び
日本とタイにおける研究・制作活動。多摩美術大学とシラパコーン大学は、長期にわたり友好関係を築いてきました。歴史深い文化に触れると共に、アジアのアートを牽引するタイで、国際感覚を養い、世界的な活動の第一歩を目指します。
専用カリキュラム
1年間のタイへの留学、MDDP専用カリキュラムの履修、日本語と英語での修士論文等の執筆、修士作品の提出。多摩美術大学とシラパコーン大学の正規学生として、双方教員による研究指導やサポートを受けることができます。
応募要件
-
多摩美術大学大学院修士課程1年生(2025年4月時点)
※ただし、2024年3月以後、多摩美術大学学士課程(学部)の卒業生であること。 -
以下いずれかの専攻(領域)に属すること。
絵画専攻日本画研究領域
絵画専攻油画研究領域
絵画専攻版画研究領域
彫刻専攻 - 英語力を証明するスコア(例: IELTS 4.5以上)
- 他国文化や語学学習への意欲など、国際的な環境での積極性
詳細な応募要件は募集要項をご覧ください。
スケジュール
以下は2025年度のMDDPスケジュールの概要です。
期間 | 場所 | 内容 |
2025年4月 | 多摩美術大学 | 募集・選考・合否発表 |
2025年5月~10月 | 多摩美術大学 | カリキュラム履修開始 |
2025年11月~2026年10月 | シラパコーン大学 | タイでの留学・研究 |
2026年11月~2027年8月 | 多摩美術大学 | 修士論文と修了制作の最終仕上げ |
2027年9月 | 両大学 | プログラム修了+学位授与 |
カリキュラム
MDDPに参加する学生は、両校(多摩美術大学およびシラパコーン大学)の正規学生となり、専用のカリキュラムを履修します。
- 多摩美術大学における履修科目絵画・彫刻制作研究Ⅰ
絵画・彫刻制作研究Ⅱ
研究指導Ⅰ
研究指導Ⅱ
共通選択科目 - シラパコーン大学における履修科目Advanced Visual Art Creation Ⅰ
Advanced Visual Art Creation Ⅱ
Creativity and Innovation
Reading and Discussing
Critical Thinking
Writing for Artist
Art Museum Studies
Art Entrepreneur Workshop
※カリキュラムは変更となる可能性があります。
費用
多摩美術大学に対し「2年分(2025年度分および2026年度分)」の学費を納めることで、0.5年分の学費が本学より助成され、シラパコーン大学の学費は免除されます。
- 渡航費、滞在費、保険料、VISA申請にかかる費用、そのほかMDDP参加に伴い発生する費用等は参加者本人の負担になります。
奨学金
奨学金制度に関する情報は以下のサイトをご確認ください。
シラパコーン大学について
シラパコーン大学は、バンコクを含むタイ国内に5つのキャンパスを有する国立大学であり、国内最高峰の芸術系総合大学です。イタリアの彫刻家シン・ピーラシー教授等によって1943年に創設され、絵画・彫刻学部の1学部、絵画学科、彫刻学科の2学科を設けて開学。1955年には建築学部を開学。さらに、社会の学術的関心の高まりに応じて考古学部と装飾芸術学部の2学部を開学。現在では美術系の学部以外の学部も開学され、合計で13の学部と大学院を持つ総合大学へと成長しました。
現代アートの世界で、近年注目のタイ
現代アートの世界では、西欧中心主義的な在り方への問題意識が高まり、東南アジア諸国の存在感がますます高まっています。そんな中で、多摩美術大学はタイのシラパコーン大学(国立)と修士課程でのダブルディグリー協定(Master’s Double Degree Program: 以下MDDP)を結び、MDDPをスタートさせることになりました。
タイは、長い歴史の中で育まれた独自の文化を持つ国として知られています。そして、BAB(Bangkok Art Biennale)などのアジアを牽引するアートイベントの開催地として近年盛り上がりを見せています。ぜひこの機会に海外での学びに挑戦してみてください。
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