教職課程
◆教員養成の目標及び計画
多摩美術大学は、本学学則において、「本学は、広く造形芸術全般について高度な学理技能を教授研究し、あわせて国際社会に対応する幅広い教養を身につけた人格の形成を図り、現代社会に貢献する優れた芸術家、デザイナー並びに教育者研究者等を育成することを目的とする。」と明記し、専門性と総合性の融合を目指して、創立当初から真摯に取り組んでいます。
本学の教職課程は、戦後間もない昭和23年6月、多摩造形芸術専門学校時代に中学校・高等学校教員無試験検定出願資格認定校、昭和29年4月には教育職員免許状授与所要資格認可がなされており、戦後教員養成の理念である「免許状主義」と「開放制」の二大原則の下、昭和29 年以降、数多くの教員免許取得者、教職就職者を世に送り出してきました。輩出した人材は、小学校図画・工作専科、中学校美術科、高等学校美術科・工芸科の教員として、現在教育現場の中核的存在となって活躍しています。
本学の教職課程では、建学の精神を基本理念とし、更に教職課程独自の取り組みとして、「豊かな人間としての価値形成」を担う美術教員の育成を目指しています。専門学科で身に付ける「専門性と総合性の融合」による知識基盤に立脚し、教員養成では、地球的視野に立って行動する資質、変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力、そして総合的判断力・批判力を養うことを目指しています。これらを通して、教育への深い理解及び教育方法、人間理解、教科教育の専門的力量、教育実践力の育成を計画し、時代を担う美術教員の理解・育成を実現します。
◆本学で取得できる免許状の種類及び教科について
本学美術学部・大学院では特定の学科・専攻において「学位(基礎資格)」を得ることと、教育職員免許法並びに教育職員免許法施行規則に定められた科目群の単位を修得することで、教育職員免許状を取得することができます。
取得可能な学科・専攻と、免許状の種類・教科については こちら(取得可能な資格)をご覧ください。
◆教員養成に関して
教職課程教員養成の運営に係る全学的組織:資格課程委員会
○目的
教職課程、学芸員課程およびその他資格の質保証・向上のため、全学的に資格課程を統括し、運営に関する事項を審議し
連絡調整をはかることを目的としている。審議事項は、次の事項と定めている。
・教員の養成に係る資格課程のカリキュラムに関する事項
・資格課程と専門学科との連絡調整に関する事項
・教育実習および介護等体験ならびに学芸員実習に関する事項
・ガイダンス等の実施に係る事項
・教職および学芸員に係る履修指導ならびに職業指導等のアドバイスに関する事項
・教員の養成に係る教育の質の向上に係る取組に関する事項
・教員免許状更新講習に関する事項
・都道府県および市町村教育委員会等との連絡調整に関する事項
・その他資格課程に関する事項
○教員の一覧
こちら(教員一覧)をご覧ください。
○各教員が有する学位及び業績
こちら(多摩美術大学 教員業績システム)をご覧ください。
○各教員が担当する授業科目(シラバス)
こちら(シラバス一覧)をご覧ください。
○教員養成に係る教育の質の向上に係る取組に関すること
こちら(教員養成に係る教育の質の向上に係る取組)をご覧ください。
◆免許状取得者数及び教員就職者数(2022年度実績)
単位:人 | 単位:件 | |||||||||||||
学部等 | 学科等 | 取得者数 | 教員就職者数 | 中学1種 美術 | 高校1種 美術 | 高校1種 工芸 | 高校1種 情報 | |||||||
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美術学部 | 絵画学科 | 34 | 4 | 31 | 34 | 0 | - | |||||||
彫刻学科 | 4 | 0 | 4 | 4 | - | - | ||||||||
工芸学科 | 16 | 2 | 16 | 16 | 0 | - | ||||||||
グラフィックデザイン学科 | 2 | 0 | 2 | 2 | - | - | ||||||||
生産デザイン学科 | 3 | 0 | 3 | 3 | 0 | - | ||||||||
環境デザイン学科 | 3 | 0 | 3 | 3 | 0 | - | ||||||||
情報デザイン学科 | 6 | 0 | 5 | 5 | - | 1 | ||||||||
芸術学科 | 10 | 4 | 10 | 10 | - | - | ||||||||
合計 | 78 | 10 | 74 | 77 | 0 | 1 |
学部等 | 取得者数 | 教員就職者数 | 中学専修 美術 | 高校専修 美術 | 高校専修 工芸 | |||||
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大学院美術研究科(博士前期課程) | 3 | 1 | 3 | 3 | 0 |
学芸員資格
本学美術学部では学士の学位を得ることと、下記の科目を修得することで学芸員資格を取得することができます。また、本学大学院では、美術学部科目等履修生として下記の科目を修得し、学芸員資格を取得することができます。
◆博物館に関する科目
博物館法定科目名 | 本学開講科目名(共通教育) | 本学開講科目名(芸術学科) | 単位数 |
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生涯学習概論 | 生涯学習概論 | 生涯学習概論R | |
博物館概論 | 博物館概論 | 美術館概論 | |
博物館経営論 | 博物館経営論 | 美術館経営論 | |
博物館資料論 | 博物館資料論 | 美術館資料論 | |
博物館資料保存論 | 博物館資料保存論 | 美術館資料保存論 | |
博物館展示論 | 博物館展示論 | 美術館展示論 | |
博物館教育論 | 博物館教育論 | 美術館教育論 | |
博物館情報・メディア論 | 博物館情報・メディア論 | 美術館情報・メディア論 | |
博物館実習 | 博物館実習I | 博物館実習RI | |
博物館実習II | 博物館実習RII |
◆本学が定める科目
科目区分 | 科目群 | 最低必要単位数 |
---|---|---|
西洋美術史概論 | ||
日本美術史概論 東洋美術史概論 | ||
文化財学 写真論-1,-2 民族学-1,-2 現代美術-1,-2 東洋彫刻史-1,-2 芸術材料学I・II・III-1,-2 ※芸術学科の学生は次の科目も含む 日本近代美術史 近・現代美術史 美学特論 キュレイトリアル論 |
国家試験受験資格
本学美術学部環境デザイン学科を卒業し、必要な実務経験を積んだ者は次の国家試験受験資格が得られます。
- 一級建築士
卒業後(登録時までに2年間の実務経験が必要)
- 二級建築士
卒業後
- 一級造園施工管理技士
指導監督的実務経験1年以上を含む3年以上の実務経験
- 二級造園施工管理技士
1年以上の実務経験