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多摩美術大学美術館白石顕二アフリカコレクション エターナル・アフリカ*森と都市と革命 ーアミルカル・カブラルの革命思想とジョージ・リランガの芸術ー 2019年7月27日(土)〜10月14日(月・祝)

 このたび多摩美術大学美術館では「多摩美術大学美術館白石顕二アフリカコレクション エターナル・アフリカ*森と都市と革命 ーアミルカル・カブラルの革命思想とジョージ・リランガの芸術ー」展を開催いたします。
日本のアフリカ文化研究の第一人者であった故白石顕二(1946-2005)の尽力で蒐集された「多摩美術大学美術館白石顕二アフリカコレクション」には、アフリカの現代史をひも解く、変革と解放の理念や思想と、アフリカ文化への影響と創造について、どう関係してくるかを示す貴重な資料や作品が多く含まれています。
人類の故郷といわれるアフリカの大地と文化が、その歴史上の苦難と搾取を乗り越え、現代社会へと至る改革と創造がなされてきたことを示す二人のキーパーソンとして、アミルカル・カブラル(1924-1973)とジョージ・リランガ(1943-2005)に着目し、彼らの業績と試みが、アフリカ社会と文化に影響を与えてきたかを多くの資料やヴィジュアル、作品等で紹介します。
アフリカにおける植民地支配からの解放と革命の象徴であるギニアビザウのアミルカル・カブラルとアフリカの天才的で生命感にあふれた芸術表現の展開と未来を予感させたタンザニアのジョージ・リランガという決して生前には交わることがなかった二つのアフリカシーンの双方に着目し、探求した白石顕二によるアフリカから日本と世界へと向けられた眼差しこそが、永遠なるアフリカへの情熱と理解をもたらしてくれます。この邂逅に呼応する、当時の西アフリカのギニアビザウと東アフリカモザンビークを体現取材した、写真家の小川忠博の特別協力による写真展示を併せて行います。この奇跡的なアフリカ文化の受容と昇華は、白石顕二の偉大なる功績として、より多くのことをわれわれに示唆してくれることでしょう。
多摩美術大学美術館では2006年に「ジョージ・リランガ ーこの世は精霊たちとともにー」展、2011年に「アフリカの魂 リンクするアフリカルチャー」展など白石顕二のコレクションによる多くのアフリカ美術に関する展覧会を開催してきましたが、新たな視点からアフリカと世界を捉えなおす機会となることを願っています。


関連イベント

◆特別企画 「モルトゥ・ネガ」上映

  • 開催日 9月29日(日)、10月12日(土)
  • 時 間 9月29日(日)15:00〜16:25
    10月12日(土)13:00〜14:25
    ※10/12は、上映後15:00〜ギャラリートークを行います。
  • 会 場 当館3階シアタールーム
  • 参加費 無料(ただし、入館料が必要です)
  • 定員 30名(開始1時間前に受付にて整理券を配布いたします。)

[物語] ギニア・ビサウでは5世紀におよぶポルトガルの植民地支配からの独立を求めて20年におよぶゲリラ戦争を行った。1973年はギニア・ビサウの解放闘争が最終的局面を迎えた時期だが、映画は同時期から同年のカブラル暗殺、そして74 年の独立から77年までを背景にしている。解放のための闘いとその後の困難を戦争の渦中に飛び込んだひとりの女性ドミンガとその夫サコを中心に描く。原題は「死の否定」という意味。ドミンガは夫のいるゲリラ基地を訪問するが、おりしも指導者カブラルが暗殺され、戦闘は激しさをます。彼女は故郷に帰るが、独立して平和になったはずの国には次の苦難が待ち受けていた。戦争から戻った夫との生活も、彼の戦時における負傷の再発で、ビサウの病院に向わざるを得なかった。だが戦後の首都に発見したものは政治的腐敗であり、新たな闘いが必要という発見であった。
「アフリカ映画祭’89」カタログより再掲

[スタッフ]
製作 ギニア・ビサウ国立映画センター
監督 フローラ・ゴメス
主演 バイア・ゴメス(ドミンガ)
   タヌ・アルマダ(サコ)
映像 カラー35ミリ
時間 85分
言語 ポルトガル語(※英語字幕)

◆対談 小川忠博氏(写真家)× 岸和田仁氏(ブラジル文化研究者) 

  • 開催日 7月27日(土)
  • 時 間 13:00〜14:00
  • 会 場 当館地下1階多目的室(予約不要)
  • 参加費 無料(ただし、入館料が必要です)


◆講演会 石塚正英氏(東京電機大学教授) 

  • 開催日 7月27日(土)
  • 時 間 14:30〜15:30
  • 会 場 当館地下1階多目的室(予約不要)
  • 参加費 無料(ただし、入館料が必要です)

◆学芸員によるギャラリートーク 

  • 開催日 8月24日(土)、9月21日(土)、10月12日(土)
  • 時 間 各15:00〜16:00
  • 会 場 当館展示室(予約不要)
  • 参加費 無料(ただし、入館料が必要です)


カタログ

エターナル・アフリカ*森と都市と革命 ーアミルカル・カブラルの革命思想とジョージ・リランガの芸術ー エターナル・アフリカ*森と都市と革命
アミルカル・カブラルの革命思想とジョージ・リランガの芸術

価格:1500円
2019年発行、29.7×22.5cm/120ページ



主催:多摩美術大学美術館
協力:フリーダ・ジャポン(株)
特別協力:小川忠博

休館日◎火曜日
開館時間◎10:00〜18:00(入館は17:30まで)
入館料◎一般300円(200円) 大・高校生200円(100円)
※( )は20名以上の団体料金 ※障がい者および付添者、中学生以下は無料
※10/2(水)は「美術を楽しむ日」のため入館無料

〒206-0033 東京都多摩市落合1-33-1
電話◎042-357-1251
交通◎多摩センター駅 徒歩7分 (京王相模原線・小田急多摩線・多摩モノレール)