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彫刻学科講師の中谷ミチコ先生の作品「白い虎が見ている」が、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅の渋谷方面行ホームに設置されました。
東京メトロが参画する虎ノ門駅前地区第一種市街地再開発事業の一環で、「虎ノ門」駅のプラットホーム拡幅部が供用開始されたことなどを記念し、同じく事業に参画した中央日本土地建物グループ株式会社、森村商事株式会社、野村不動産株式会社の3社が共同で制作し、パブリックアートとして東京メトロに寄贈されたものです。
本作品は、白い虎のマスクと戯れる少女たちの群像で、虎ノ門の地名の由来とされる四神「白虎」をモチーフとしています。中谷先生の特徴的な表現手法である凹型のレリーフにより、見る角度によって群像の表情が変化し、通り過ぎる人たちの視覚と意識を揺るがします。
【中谷先生のコメント】
「白い虎が見ている」を制作するにあたり、公共を意識すればするほど、個人的で押し入れにしまっておく様なモノを作りたい欲求が強くなり、その欲求を秘かに作品に埋め込む様に制作してきました。この女性の群像は不在性を背負ったままここに立ち現れ、錯視というトリックにより、見る人それぞれと個人的な関わりを結びます。そして彼女らはそこに在り続けます。
この前を通る人、一人一人が個人に立ち返る場所になりますように。
中谷ミチコ『白い虎が見ている』
サイズ: 縦約2.0m 横約9.0m
制作ディレクション: 株式会社織絵
設置日:2020年8月1日
設置場所: 東京メトロ銀座線 渋谷方面行ホーム
凹型のレリーフが引き起こす錯視によって、見る人の体の動きに乗じて向きを変え、その人を見つめ返します。
関連リンク
中谷ミチコ先生プロフィール
彫刻学科 紹介ページ
「私が作家として、今も活動を継続できている理由」TAMABI e-MAGAZINE紹介記事