プロダクトデザインの3年生が企業40社に近未来の製品やモビリティを提案
11月22日、プロダクトデザイン専攻・第一スタジオの3年生18名による第10回公開プレゼンテーションが、東京・五反田の東京デザインセンターで行われました。
第一スタジオ(担当教員:田中秀樹教授、中田希佳教授)は、自動車、エレクトロニクス、住宅設備など、産業界で活躍するデザインのプロフェッショナルとしての人材育成に主眼を置いたカリキュラムを展開する専門領域です。公開プレゼンテーションは学生と社会との接続を図る目的で、デザイン部門を擁するさまざまな企業の方をお招きし、毎年開催しています。コロナ禍でのオンライン開催を経て3年ぶりに対面での実施となった今回は、40社の企業から72名にご参加いただきました。
プレゼンテーションは学生の将来進みたい進路により、製品・サービスとモビリティの2部門に分けて、1人約5分の持ち時間で行われました。
思い出にまつわる感情や洋服への愛着を増す家具や女性の体調の変化や心身の不調をアロマで和らげるフェムテックサービス、移動手段としてだけでなく快適なビジネス空間としても機能する次世代モビリティなど、学生たちはスライドやプロモーション動画、模型などを使い、それぞれが思い描いた「少し先の未来」の提案を行いました。
参加企業の方々による総評では「非常に堂々とした、レベルの高いプレゼン。デザインの力で明るい未来をつくれるのではないかと感じた」などと評価いただきました。終了後にも会場内に設置した学生一人ひとりの作品展示ブースでのディスカッションが行われ、作品へのコメントや今後へのアドバイスをいただきました。学生からはデザインに対する考え方や将来の展望を伝えるなど、活発な意見交換と交流が行われました。
中田教授は「プロフェッショナルから直接アドバイスをいただくことは、学生にとっては大きな刺激になる。自分の作品制作だけではなく全体の企画・運営もあり、対面での開催は3年ぶりのため戸惑う様子も見られたが、今回やり遂げたことで学生たちは公開プレゼンテーションの新たなスタンダードをつくった」と話しました。
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