プロダクト4年の田野倉凜さんが船員ユニフォームデザイン画コンテストでグランプリ
日本郵船株式会社主催の「船員ユニフォームデザイン画コンテスト」において、プロダクトデザイン4年の田野倉凜さんがグランプリを受賞しました。また劇場美術デザインコース3年の本郷真衣さんほか1名が優秀賞を受賞しました。
このコンテストは、同社の人材育成組織であるデジタルアカデミー*の「物流に求められる新しい価値・判断基準が社会に浸透する仕組みづくり(感動物流)」の取り組みの一環として企画されたものです。日本の貿易量の99%を占める海上輸送に欠くことのできない大型船舶の船員のユニフォームのデザイン画コンペとして、機能性と耐久性に優れ、船上での環境と作業品質の向上が見込める革新的なデザインであることなどを創作コンセプトに作品募集が行われました。
グランプリを受賞した田野倉さんは船員の業務内容などについて調べた上で、長期にわたる船上生活の「食事」に着目。食事を毎日の「楽しみ」と捉え、「おいしそうな色」をテーマに「IBUKURO UNIFORM」をデザインし、「OSASHIMI」「SABAMISO」「OMURAISU」「KARA AGE」の4パターンのカラーバリエーションを提案しました。船員の皆さんがそれぞれ好きな料理の色のユニフォームを選んで着用することで、船員同士のコミュニケーションの活性化を図るデザインです。
1月18日、東京・丸の内の日本郵船本店にて授賞式が行われ、授賞式では鈴木英樹執行役員から「受賞者の皆さんの作品は船員の業務だけでなく、船内生活の質の向上までも考えられており、すぐにも実装したいと思えるほどの完成度に感心しました。予測困難な時代の今、デザインの重要度、関心は高まっています。今後の多摩美大との共同研究にも期待しています」とコメントをいただきました。
同社と本学との産学共同研究は2023年度より開始予定です。
*NYKデジタルアカデミー
日本郵船の人材育成組織。同社を取り巻く環境は、デジタル技術をはじめ、従来のビジネスモデルを根本から見直せねばならないほどの大きな変化が起きており、社員の考え方や業務プロセスをまるで違うレベルへと進化させる研修プログラムが必要と考え、真の顧客ニーズを洞察し、主体性をもって革新・改革に取り組むビジネスリーダーを育成する目的で2019年9月に創設された。本アカデミー修了生は、2021年度下期までで延べ51名。
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