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子育ての未来を豊かにするアイデアを提案。学科横断のプロジェクト型授業の最終成果発表会


最終成果発表会のプレゼンテーションの様子

1月30日に、東京ミッドタウンデザインHUB内の多摩美術大学TUBにて、ベビー用品ブランド『10mois(ディモワ)』の商品企画開発を手掛ける有限会社フィセルとのPBL科目として開講した、これからの世代の育児を楽しくすることを目指す「0〜3歳児の衣食住にちなむデザイン提案」の最終成果発表会が行われました。

PBL(Project・Based・Learning)科目は、本学で開講される、学科や学年、キャンパスの隔たりを超えて共同で取り組めるプロジェクト型の授業で、多数の学生が履修しています。

この授業では、家族のあり方や子育てに関する多様な選択肢や価値観が広がりつつある現代社会に対して、従来の方法や考え方にとらわれず、新しい発想で「育児」について考えました。40名の学生が学科・専攻・コース、学年を越えた混成チームを組み、育児にまつわるモノコトを次世代の視点から捉え直すことを目指した研究を行いました。

1.授業の概要
授業では、東京・青山の『10mois』の店舗見学やリサーチ、0歳から2歳までの乳幼児とその家族も交えた合宿形式でのヒアリング、育児中のゲスト講師を招いての講義などから、現在の育児の課題を捉えるとともに、次世代の育児に求められるモノやコトを探り、デザインや企画案を練り上げていきました。

2.最終成果発表会と今後
最終成果発表会では、10チームが、親子で楽しめるラグマットや、”誕生した日、瞬間”をより特別な記念日にするアプリやプロダクトのセット、妊娠中のママとパパの気持ちをより近づけ、マタニティ期間のコミュニケーションをサポートするアプリ、世代を越え、社会全体で子育てへの意識や理解を高めるカフェなど、製品プロトタイプやリーフレット、アイデアコンセプトを紹介するPRムービー等を用いながら約8カ月にわたりチームごとに取り組んできた研究成果を発表しました。

清水秀治社長からは「皆さんの提案を製品化するならば今後何が必要かなど、経営者の立場から講評させて頂いた。学生の皆さんが経験したことのない育児について、今回の授業を通じて理解を深め、素晴らしいプレゼンテーションでさまざまな提案をしてくれたことに感謝している」との総評がありました。

授業に取り組んだ学生からは、「企業の方と取り組んだPBL授業を通して、ユーザー側、企業側など、デザイナーとして多視点で考えることの重要性を学ぶことが出来た」「商品を製造するときの予算や工場での製造行程など、普段の大学の授業では考えないことについての講評も頂けたことが印象的だった」などの感想が寄せられました。

この授業の提案は、近年多様化している「子育て」に新たな価値の提案を目指すもので、創出されたアイデアやデザインは、今後同社からのリリースの可能性について検討されます。

  

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プロトタイプを実際に手に取って頂きながらプレゼンを進める様子

株式会社リクルートが展開する妊娠・出産・育児期の女性を支援する情報サービス『ゼクシィBaby』を製作するDivision統括本部マリッジ&ファミリーDivisionBaby事業部の古野美穂子部長はオンラインで参加しました

講評を寄せる有限会社フィセルの清水秀治代表取締役社長