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医学と美術・デザイン領域が融合し、新たな文化の創造をめざす 昭和大学×多摩美術大学「メディカルデザイン研究所」スタート
本学と包括連携協定を結んでいる昭和大学に、本学の安次富隆教授が所長を務めるメディカルデザイン研究所が設置され、2024年5月27日(月)に同大横浜キャンパスにおいて開所式が行われました。
同研究所は「医術と美術の連携による医療現場のQOL※1の向上」をテーマに掲げて、医療現場における新しいサービスや器具の具現化などを目指します。
また、安次富隆教授はクロスアポイントメント制度※2を利用して両大学の教授として教育・研究活動に携わります。両大学の教員・スタッフで構成される所員はそれぞれの大学施設を相互利用して研究を行い、お互いの持っているものを出し合いながら、新しい大学のあり方を試行していきます。
開所式には昭和大学の小口勝司理事長、久光正学長、本学の内藤廣学長、小泉俊己副学長ら両大学の関係者約30名が出席しました。
小口理事長からは「医学と美術・デザイン分野が密接に連携して新しい文化の創造をしたい」と今後の活動に期待が寄せられ、内藤学長は「医療と美術・デザインが手を取り合って、当然の問題にようやく取り組むことができる。新しい領域を切り開いていく」とのメッセージを出しました。
用語解説
- 1. QOL:Quality of life(クオリティ オブ ライフ)の略称で、日本語では「生活の質」などと訳され、「生きがい」や「満足度」という意味。
- 2. クロスアポイントメント制度:研究者等が複数の大学や公的研究機関、民間企業等の間で、それぞれと雇用契約を結び、業務を行うことを可能とする制度
安次富 隆 教授
ソニー株式会社デザインセンターを経て、1991年に有限会社ザートデザインを設立。2008年より多摩美術大学生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻教授。情報機器や家電製品などのエレクトロニクス商品のデザイン開発、地場産業開発、デザイン教育などの総合的なデザインアプローチを行っている。