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多摩美術大学と日本郵船株式会社は、産学共同プロジェクトとして船員のウェルビーイング向上を目指す新たな取り組みを10月よりスタートします。
同社とは産学共同研究契約を締結し、2023年度には、産学共同研究の第一弾として、大型船舶の運航を支える船員の「ウェルビーイングの実現」という課題に対し、デザインの持つ創造的な力を生かした船員のユニフォームの共同開発から新たな価値創出や課題解決に取り組んできました。これは本学が2021年より複数の企業と連携しながら取り組むSDGs時代の廃棄物循環型経済モデル「すてるデザイン」プロジェクトの一環でもあります。
同社は、日本の貿易量の99%を占める海上輸送に欠かせない存在です。船員は長期にわたり船上で生活するため、心身の健康維持が非常に重要です。本プロジェクトでは、デザインの力で船員のウェルビーイングの向上と、働きがいのある職場環境づくりを目指します。サステナブル社会の実現に向け、デザインの持つ創造的な力を生かした新たな価値創出や課題解決に引き続き共同で取り組みます。
2024年度からのプロジェクト概要
同社との産学共同研究第二弾となる本プロジェクトは、2024年10月から2025年7月にかけて実施します。生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻studio3に所属する2年生と3年生が、同社の協力のもと、「Cozy・Comfy~働く/暮らしの中にある喜び」をテーマに掲げ、「働き甲斐、暮らしの喜びにつながるものは何か?」「快適さとは何か?」「心理的安全性や安定」また「ワクワクする気持ちは何からもたらされるか?」などについてリサーチや考察を重ね、船上での生活をより快適で充実したものにするための環境に配慮したデザイン提案を行います。