Wear the Nature
根橋 瑞希
作者によるコメント
現代になるにつれ、そして私たちが大人になるにつれ、自然と触れ合う機会は減って行く一方である。そこで身につけることで自然に触れらるようにと考えた。自然を身につけるとはどういうことかを考えた作品。
担当教員によるコメント
川底や、草むらに鼻緒をつけて履けるようにした「サンダル」や、土の付いた雑草や木をそのまま被る「帽子」。タイトルの通り、自然をそのまま着ることを試みた作品だ。私たちの身の周りにある大量生産された工業製品は、たとえそれがプラスチックや金属で出来ていても、全てこの地球の自然の中に存在し、人の手によって加工されて生み出されたものだ。そうした加工は、自然を切り取り、人にとって扱いやすい形に変える営みだが、同時にそれは、人とは無関係に存在する自然の粗暴さを隠蔽する。そして、しばしば災害や事故において、隠蔽が機能不全になったり失われることで、自然の粗暴さが再び露わになることがある。この作品では、いわば小さな災害・事故を起こし、自然の粗暴さ、不条理さをユーモラスに暴き出すことに成功している。
講師・谷口 暁彦
- 作品名Wear the Nature
- 作家名根橋 瑞希
- 作品情報立体サイズ:H180×W150×D270mm/
H841×W1189mm - 学科・専攻・コース
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