one’s portrait no.4, one’s portrait no.5, one’s portrait no.6, one’s portrait no.7
鈴木 希果
担当教員によるコメント
人間は自身の生命性を意識できる動物である。この不思議の解明は自然科学だけでは叶わず、芸術もその解明へのアプローチである。鈴木希果はこのことに自覚的であり、生物の構成単位である細胞をイメージとして汎用し制作を続けている。この一年は「one’s portrait」と題された絵画的表現に着手している。絵画はもちろんイメージの世界であり、純粋に描き上げられた虚構として構築が可能である。彼女が表したい世界は「有機体の持つリズム」すなわち生命性である。無機物である陶を含む描画素材が絵画として、虚構としての有機性を獲得する為には、多様な素材との幾度とない応答の蓄積が必須である。作り手自身の造形する生命力が異形として現れ、見るものに迫りくる優れた仕事である。
教授・井上 雅之
- 作品名one’s portrait no.4, one’s portrait no.5, one’s portrait no.6, one’s portrait no.7
- 作家名鈴木 希果
- 作品情報技法・素材:ミクストメディア
サイズ:床 H300×W2900×D2260mm 、
床 H300×W1850×D3300mm、
壁3点 H1200×W850×D150mm - 学科・専攻・コース
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