街を確かめる, 環境のルールに操作された、のどかな1日

小宮山 梢

作者によるコメント

今日は皆さんも私も、街に散らばっている建物や人などたくさんのオブジェクトをよけて、ここまで移動してきました。
この「ものを避けて移動する」など周囲の環境が生む当然のルールを、私たちは意識することもなく守って行動しています。
この作品は そのような当たり前のルールがもたらす、なにも起こらず誰にも語られない街の物語です。

担当教員によるコメント

アブラムシや蟻のように都市の人の動きを俯瞰してみせたのが意外と想像を超えて面白かった。都市の模型に小さな光の粒をプロジェクションしただけなのにその光の点を見ていると人に見えてくるのが不思議だった。いくら都市を俯瞰しても建物や移動体の中の人の姿を見ることは実際には不可能だが、この制作はそれを可能にしていて確かに世の中は知らずにこのように蠢(うごめ)いているのかということが見ることが出来て感動した。

教授・深澤 直人、准教授・長崎 綱雄

  • 作品名
    街を確かめる, 環境のルールに操作された、のどかな1日
  • 作家名
    小宮山 梢
  • 作品情報
    技法・素材:映像 cinema4D、模型 ケント紙
    サイズ:H1820×W910mm(1点)
  • 学科・専攻・コース