海 15, 海 13, 海 14
森 啓寿
担当教員によるコメント
森君、2年の人物課題で海と彼女のスケッチを見せてくれた。とても良くて、その時からこの人の創り出す何というか地層から滲み出てくるようなプリミティブな資質?がどの作品にも溢れ、その覆い被さるスケールと荒々しさ、そして隅々のキャンバスからほつれ出た糸までもコントロールされているかのような繊細さとが共存し、ダイナミックな物質体験のあとに遅れて涙がやってくる、そんな作品だ。卒業制作は静かな海だった。それまでの「波」に形を与えるような試みからストンと張られたペィンティング*は、見ると二つの白い柱のようにボコッと膨らみがあり、何か後ろからエレクトリックな細工を験した形跡があった。その二本の像が遠くを眺める肩越しにまた先を眺めるという幻覚となり、眩しくて目を閉じてしまうのだ。*海14
教授・村瀬 恭子
- 作品名海 15, 海 13, 海 14
- 作家名森 啓寿
- 作品情報『海 15』
素材・技法:キャンバス、アクリル
サイズ:H28×W25cm
『海 13』
素材・技法:キャンバス、油彩、アクリル
サイズ:H243×W173cm
『海 14』
素材・技法:キャンバス、油彩、アクリル
サイズ:H232×W184cm - 学科・専攻・コース
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