A
梅原 義幸
A. 自画像
素材・技法:キャンバス、油彩 サイズ:H162×W130cm
B. 記憶
素材・技法:紙、印刷 サイズ:H237×W294cm
担当教員によるコメント
梅原さんは絵を描く時いつも画面の単純化について考えていたと思う。細部を省略し、色彩を限定して、奥行きを浅くするといったように。結果的に特大のペインティングナイフ一本で絵具をなでつける極端な技法に行きついた。ここまで極端な省略をしながらも、最後まで具象的なイメージは残している。デジタルで描かれた絵においても、油絵ほど極端ではないが、平滑な塗りによって全体に単純化が行われている。こうした大胆で潔い省略は、見ている世界をリアルに写し出そうとする強い思いによるものだろう。彼の描き出す情景には特有の空気が流れている。それは造形のこだわりを土台とした彼にとって揺るぎないイメージである。
准教授・日野 之彦
担当教員によるコメント
梅原さんは絵を描く時いつも画面の単純化について考えていたと思う。細部を省略し、色彩を限定して、奥行きを浅くするといったように。結果的に特大のペインティングナイフ一本で絵具をなでつける極端な技法に行きついた。ここまで極端な省略をしながらも、最後まで具象的なイメージは残している。デジタルで描かれた絵においても、油絵ほど極端ではないが、平滑な塗りによって全体に単純化が行われている。こうした大胆で潔い省略は、見ている世界をリアルに写し出そうとする強い思いによるものだろう。彼の描き出す情景には特有の空気が流れている。それは造形のこだわりを土台とした彼にとって揺るぎないイメージである。
准教授・日野 之彦