恵比寿になり鯛

甲田 直輝

担当教員によるコメント

恵比寿は古来、漁業の神として烏帽子に狩衣姿の人神として表現されるが、この石彫では、本来脇役である「鯛」が主役として鎮座している。作者は、一貫して自身にとって最も身近な存在である「海」をテーマとして制作を続けてきた。ある時には鐘楼をモチーフにして、梵鐘に見立てた青銅制の鯛を撞木で打ち鳴らすインスタレーションを制作するなど、既存の様式と自身の内的体験とを柔軟な発想とユニークな造形によって表現してきた。あえて国産の安山岩を素材に選び、道祖神的な佇まいを表現したと言う。「絵に描いた餅」と言うがその「餅」を臆せず実現させる造形意欲には「彫刻」として多くの可能性が秘められている。

教授・水上 嘉久

  • 作品名
    恵比寿になり鯛
  • 作家名
    甲田 直輝
  • 作品情報
    技法・素材:小松石、張子、竹、自然石
    サイズ:H140×W70×D60cm
  • 学科・専攻・コース