へるぷるプロジェクト
内藤 成美
作者によるコメント
このプロジェクトは、ヘルプマーク※の根底にある「みんなで助け合う社会」を実現すべく誕生しました。援助を必要とする方々と、困っている人を助けたいと考える方々をつなぐ架け橋となります。
援助が必要だとひと目でわかる「へるぷるパス」と、病気や症状について詳しく正しく知る「help‼︎マガジン」の2つのコンテンツを同時に循環させることが、このプロジェクトの特徴です。
世の中に病気や症状がどれだけ存在し、それらを抱える人々がどれだけいるのかを正しく詳しく知ることは、援助が必要な方を救うだけでなく、自身を救うきっかけにもなるのです。
ヘルプマーク:援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができる東京都発行のマーク
担当教員によるコメント
何かしらの体や精神の不調を抱えた人にとって、町の中を移動することは、爆弾を抱えたままそっと歩くような作業である。それは何の不安もなく健康な状態で外出できる人には決して見えない世界である。何事もなければ無事に辿り着けるが、何かのきっかけで不調がふいに顔を覗かせれば、大変なことになる。この作品は不調を抱える人々に寄り添うサインとメディアの提案である。不調を抱えた人の痛みを必要な時に、周囲の人々に適切に伝え、自然なサポートが生まれることを目指した。作者は自身の体験を軸に、様々な人にインタビューを行い、プロトタイプで自身の仮説が正しいか検証を重ね当事者の体験に寄り添うデザインを実現させた。
講師・清水 淳子
- 作品名へるぷるプロジェクト
- 作家名内藤 成美
- 作品情報パスケース、冊子、広告
技法・素材:ゴム、牛革、スナップボタン、金具、ミシン糸、カードケース、シール紙、紙、額縁、アイビスペイントX、Illustrator、photoshop、indesign、googleフォーム
サイズ:パスケース(開いた状態)=H135×W95×D2mm/冊子=H257×W182mm/広告=H364×W515mm、H165×W200mm - 学科・専攻・コース
- カテゴリー