入学試験問題・「実技」参考作品集 2000






 

 Back
  


美術学部 環境デザイン学科


平成12年度入学試験

入学定員―78名

入学試験科目・配点・日程

2月13日(日)
 鉛筆デッサン(100点)―10:00〜16:10
 (12:30〜13:40は昼休み時間)
2月14日(月)
 空間デザイン(100点)―10:00〜16:10
 (12:30〜13:40は昼休み時間)
2月15日(火)
 国 語(100点)―10:00〜11:30
 外国語(100点)―12:00〜13:00


実技問題

鉛筆デッサン(5時間)
 与えれらたモチーフをモチーフ台も含めて鉛筆でデッサンしなさい。
 背景はこの教室を描くこと。
 イーゼルや人は描かないこと。

 

用紙の縦横は自由とする。
使用紙:M画ボード・B3

空間デザイン(5時間)
 与えられたケント紙を用い、以下の注意に従ってボード上に立体構成しなさい。
1、直径7cmの球、および直径20cm以上の球をそれぞれ一つずつ想定し、ボード面に接しない位置で、その球を取り出せないように構成する。
2、二つの球は互いに貫入しない。
3、真上からの太陽光線によってできる各球のみの影に相当する面を、ボード上に彩色する。
4、各球の影はそれぞれ一色ずつ彩色し、二つの影が重なる部分はさらに異なる色とする。
5、構成部材の5面以上を選び、それぞれ各面を塗り残しなく一色で彩色する。
6、無彩色(黒色、白色、灰色)を用いない。
7、球およびいかなる構成部材も真上から見てボードからはみ出してはならない。
8、構成部材はボード上に接着剤で固定する。

 

配布物:
ケント紙ボード(作品用紙・記名票付き)・B3・1枚
チップボール(カッター用の下敷き)・B3・1枚
ケント紙・B3・5枚
上質紙(スケッチ、メモ用)・A3・2枚
接着剤・1個

 
実技問題出題のねらい・意図

 環境デザインの世界は、自分の身体の周りの小さなところから、地球的な規模に至るまでその範囲はさまざまである。平面やものだけではなく、ものとものによって生まれる空間すべてが相手になる。入試では主にその空間を把握する能力、そして空間を創造する能力が問われる。

鉛筆デッサン
 立体の形が正確にとらえられているか、木、ビニール、ブロックなどの材質の違いが正確にとらえているか、モチーフと床の関係、バックの教室との間の空間がとらえられているかが問われる。

空間デザイン
 想定された実存しない立体との関係を構成するという問題である。与えられた条件をクリアすること、計画を立てて工作する能力などを見る。立体そのものの構成だけでなく、ボード上での配置バランスも重視する。全体が一貫したコンセプトで作られているかどうかが問われる。


実技問題採点のポイント

鉛筆デッサン
形が正確に描かれているか。
質感の違いが的確に表現されているか。
空間の距離感が表現されているか。
陰影、反射が的確に表現されているか。
 
空間デザイン
出題の条件が理解されているか。
全体に一貫した意図が感じられるか。
色彩がバランスよく使われているか。
正確な工作ができているか。