入学試験問題・「実技」参考作品集 2000







 

 Back
  


造形表現学部 造形学科・デザイン学科・映像演劇学科
(社会人選抜)


平成12年度入学試験

入学定員 造形学科―12名
     デザイン学科―20名
     映像演劇学科―15名

入学試験科目・配点・日程

11月20日(土)
 造形学科 絵画―9:00〜16:10 (12:00〜13:10は昼休み時間)
 デザイン学科 デザイン―9:00〜16:10 (12:00〜13:10は昼休み時間)
 映像演劇学科 創作―9:00〜16:10  (12:00〜13:10は昼休み時間)
11月21日(日)
 学科試験該当者のみ
 国 語―9:00〜10:00
 英 語―10:30〜11:30
 ※英語の試験は、印刷された小型(A5版以下)の辞書に限り、持ち込み可。
 志願者全員
 面 接―13:10〜16:00


実技問題

造形学科

絵画(6時間)
 「与えられたモチーフを描きなさい。」
モチーフ 人物
使用紙:イラストレーションボード・B2


実技問題出題のねらい・意図

 基本的描写力、追求する精神力と造形力をみたい。


実技問題採点のポイント

 ・与えられたモチーフの基本構造の把握
色彩による表現力
絵画的空間の把握
個性を生かした今日的表現力


デザイン学科

デザイン(6時間)
 与えられた材料を用いて、下記の条件を満たす作品を自由に創作しなさい。

提出物
1、造形作品
2、作品解説文

条 件
1、「造形作品」は「対比(Contrast)」をイメージして自由に創作すること。作品は「用紙A」および「トーナルカラー」を用いて制作し、「用紙B(台紙)」の上に固定すること。
2、「作品解説文」は、あなたの作品の「創作意図」および、その「意図」を造形化するための「思考のプロセス」について「用紙C」に箇条書きで簡潔に説明しなさい。

注 意
1、「用紙A」は必要とするだけ用いること。(2枚全部を用いなくともよい)
2、「トーナルカラー」は必要とするだけ用いること。(全部用いなくともよい)
3、「造形作品」は、立体的、平面的いずれの表現でもよい。
4、アイデア下描き用紙は提出しないこと。


実技問題出題のねらい・意図

 空間、立体、平面すべてのデザイン領域にわたって必要な能力は、条件下における「課題の発見・把握力」「課題を解決するための分析・構造化・計画性」という理性と、「イマジネーションを描く能力、創造力」そして「美的な造形・表現力」という感性である。
 与えられた条件「対比」というテーマと素材を組み合わせて如何にイマジネーションを描き作品にまとめる感性を持っているか、そして「作品解説文」によって思考のプロセスが如何に計画的で理性的であるか、将来デザインに携わる者としての潜在的な能力と資質を窺い知る手がかりとすることを意図した。
 また、表現そのものは本人が最も得意とする表現方法―立体的、平面的いずれであっても可とし、表現方法を規定することによって能力の発揮を妨げることのないよう配慮した。


実技問題採点のポイント

理解力:テーマの趣旨を正しく理解、把握し、課題を発見する能力。
計画力:自らの意図を造形表現するための思考プロセスを、与えられた条件下で分析・構造化・計画する能力。
表現力:与えられたテーマをいかに発展させてイマジネーションを描き、具体的な造形にまとめられるか、発想力と総合的な創造性。
創造力:空間、立体、平面にわたる造形感覚と表現に必要な形、色彩、構成力、審美性、訴求力など。


映像演劇学科

創作(6時間)
 この印刷された情景をよく見てください。
 あなたの心に浮かんだこと、発見したことを、この用紙そのものを使って、書く、描く、加工するなど、あなたのやり方で、自由に創作しなさい。

注 意
1、与えられた用具(この印刷された用紙、4色の色鉛筆、ボンド、鋏)のみを使用すること。
2、白紙はあなたの下書き用です。終了後に回収します。

小論文
 「地球」という言葉から、あなたはどんなことを考えますか。800字以内で論じなさい。


実技問題・小論文・面接の出題のねらい・意図、
 採点のポイント

 映像演劇学科は映像表現、身体表現、空間表現の3つの分野での、独創的な表現者とそれらの表現を支える者を育てることを目標にしています。そのために、カリキュラムは学生の創作と技術的な訓練を主体にして組まれています。従って、これに対応できる発想力、思考力、そして目的意識を持った積極的な姿勢が求められます。

1、創作……一般選抜と同様に観察力と発想力を展開する力がほしいと考え、与えられたイメージを観察して、そこから自分の創作的な世界をどの程度展開できるかを見たいと意図したものです。
2、小論文…与えられたテーマから考えを進めて、それを文章で記述する、思考する力と文章力。
3、面接……一般選抜と視点は重なるが、社会人の場合は職業を持っていることを考慮して、持続する意志を持ってほしい。

採点は、総合点として採点する。