TAMABI NEWS 100号(学科を超えた授業)|多摩美術大学
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『ゴジラ-1.0』でアジア映画史上初となる第96回アカデミー賞Ⓡ視覚効果賞を受賞した白組チームを率いる山崎貴監督による特別講義が実現。山崎監督のルーツや歩み、『ゴジラ-1.0』制作の裏側が語られました。 「映画監督以前」のパートでは、伊丹十三監督のもとで若手ながら意見を聞いてもらえた経験などがから、現場ではスタッフ同士が対1シーンをコマ送りしながら特撮技術を解説するなど、「特撮の魂」というタイトルどおりの濃厚な講義となりました。 最後は学生に対して「大学生活は純粋に自分の好きなことを追求できる尊い時間。学生のうちに恵まれた環境をフルに活用して、好きな作品制作にとことん向き合って欲しい」と温かいメッセージが寄せられました。『ゴジラ-1.0』制作の背景やVFXへのこだわりを語るVFX山崎貴監督「映画とVFX」等に語り合えるスタイルが形作られたとお話されました。「映画監督として」では、山崎監督がVFXの第一人者となるまでに制作されてきた作品を紹介。「そして『ゴジラ-1.0』」では、『ゴジラ-1.0』のメイキング映像をもとにVFXを解説。水中シーンで何層にも重ねられた泡のレイヤーなど、細かなこだわりまで明かしていただきました。 特撮映画・アニメーションの第一人者である■口真嗣監督を招いた特別講義では、日本における特撮作品の歴史や、特殊撮影が生まれた背景や特撮技術の発展、特撮映画の政治的・社会的な役割などを、多くの資料とともに紹介。また、日本初の特撮怪獣映画『ゴジラ』の誕生、怪獣ブームの到来から衰退に至った経緯なども説明されたほか、特撮映画の 日本画専攻ですが、アニメーションを制作しており、リアルとデジタルが混在した表現に興味があり、特別講義には以前から参加しています。予算内でダイナミックな映像を作る工夫やセットとVFXを融合したシーンなど具体的な技法の話もいいのですが、作家としてのありようなどが直接聞けたことが一番のヒントになり役立ちました。参加学生の声日本画 3年高橋李空さんグラフィックデザイン特別講義グラフィックデザイン特別講義歴史を紐解きながら特撮技術を解説  特撮 ■口真嗣監督「特撮の魂」2024年11月25日2023年12月4日創作力を高めるためには、それぞれの学科の基礎や専門性をしっかりと身に付けることが重要ですが、可能性を広げるためには最新の情報や技術を知り視野を広げることも必要です。気になる学科の特別講義で好奇心を広げよう。山崎監督の“執念”を知った特別講義2好奇心を拡張する

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