05 アニメーション映画監督の細田守さんを招いて実施された公開授業。3・4限に行われたグラフィックデザイン学科主催の講義では、学生が制作したビジュアル作品をもとに対話が行われました。「リアル以上の臨場感を感じることができるところが絵画やアニメーションの良いところ。気持ちを表現するのに時間をかけて表現したからこそ伝わる何かがある。まだまだ技法の特性を使って表現されていないことがたくさんあるのではないかと思うと、作ることをやめられない。アニメーションにはそういう『魔力』がある」など、細田監督のアニメ論が語られました。 5限に行われた芸術学科主催の講義では、学生が考案したアニメーションの物語について、事前募集で選ばれた学生が登壇してポートフォリオや企画案を提示。それを軸にして細田監督との対話を行いました。いて考えていきました。 世界的アーティストとタッグを組んで、国際舞台芸術祭の場でVR演劇をプロデュースした経験のある相馬さんは、小泉明郎さんと組んで製作した『プロメテウス三部作』などについて解説。講義の中では、演劇とは、古代ギリシャ以来、いまここにいない他者を、劇言語や俳優を通じて、いま・ここに召喚してきた。その意味では、演劇というメディア自体が、そもそも「ヴァーチャル・リアリティ」としての本質を常にもってきたのではないか、といった興味深い問題提起も投げかけられています。劇場美術デザイン特別講義過去へとタイムスリップする最先端の映像美術の秘密 映像美術 NHKスペシャル「東京ブラックホール」トークイベント NHKスペシャル『東京ブラックホール』の制作陣による特別講義「映像美術表現と最先端映像技術 〜企画提案、撮影、ポスプロまで全て見せます〜」を実施。『東京ブラックホール』は俳優の山田孝之さんが過去にタイムスリップし、歴史映像に入り込みその時代の人々と交流しながら当時の東京を追体験していくという番組で、最先端の映像技術を活用して制作されています。 第一部では、企画のビジュアル化の過程や画期的なCG/VFXの手法など、すべて映像で解説しました。また、俳優の伊原六花さんが登壇し、主演の山田孝之さんからもビデオメッセージが届きました。第二部では、山下恒彦教授の映像美術ゼミに所属する学生が、過去の放送から感じ取ったことを表現した作品についてプレゼンテーションを行い、登壇者の皆さんに講評いただきました。 普段は、主に映像とインスタレーションについて学んでおり、詩とコンテンポラリーダンスを融合したパフォーマンス作品を制作しています。作品のキーになるのは、「身体表現」です。今回、VR演劇の特別講義に参加して、印象に残ったのは作品の「見せ方」です。VRゴーグルを装着すれば、観客は劇場のどの位置にいても最前列の没入感を味わえます。これは観客を作品に巻き込んでいく手法として魅力的だと感じました。作品の制作においても見せ方を意識し、身体表現の臨場感を残しながら、VRを融合させる方法を模索してみたいです。グラフィックデザイン特別講義対話を通じてアニメーションの魔力に触れるアニメ細田守監督「細田守監督と話そう」演劇舞踊デザイン シリーズ・特別講義2024演劇というメディアが持つVRとしての本質を探る VR演劇 相馬千秋「〈身体〉から考える ─パフォーミングアーツの視点」 〈身体〉と〈アート〉の関係を紐解く演劇舞踊デザイン学科によるシリーズで、舞台芸術の分野で国際的に活躍するアートプロデューサー、キュレーターである相馬千秋さんを講師に迎えた回では、「VR演劇」の可能性につ参加学生の声メディア芸術 3年篠崎文さん2022年9月16日2024年6月22日2022年4月23日身体表現作品とVRの融合に挑戦してみたい創作力を拡張する学科を超えた授業
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