TAMABI NEWS 74号(上野毛キャンパス特集)|多摩美術大学
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3プロジェクトC-Ⅰ課題例=メディアと物のコンポジション iPad 上で流れる映像と⽴体物を組み合わせ、その 2 つが関係している新しい表現を作りなさい。プロジェクトのねらい=多様なメディアを組み合わせた構想⼒と実践⼒、現代社会におけるデザインの知⾒・視座の修得。担当=中村勇吾教授 ウェブデザイナー、インターフェースデザイナー、映像ディレクター。東京⼤学⼤学院⼯学系研究科修了。1998年よりウェブデザイン、インターフェースデザインの 分 野に携 わる。2004 年にデザインスタジオ「tha ltd.」を設⽴。以後、数多くのウェブサイトや映像のアートディレクション、デザイン、プログラミングの分野で横断、縦断的に活動を続けている。主な受賞に、カンヌ国際広告賞グランプリ、東京インタラクティブ・アド・アワードグランプリ、TDC 賞グランプリ、毎⽇デザイン賞、芸術選奨⽂部科学⼤⾂新⼈賞など。主な仕事・作品に、ユニクロの⼀連のウェブディレクション、NHK ETV「デザインあ」映像監修、KDDIスマートフォン端末「INFOBAR」の UI デザイン、⻄武百貨店「光の時計」。ジェクト」と定義づけています。様々なデザインの基礎を1、2年⽣で学んクト 」の⽅向性が⾒えてきます。クトとし て デ ザ インし ま す 。3年次の専⾨課程より、「プロジェクト」というゼミ的な講義があります。学⽣本⼈が興味ある領域を基本に A からE の5つに分かれ、各分野のスペシャリストである専任教員のもと、より専 ⾨ 性 を ⾼ めていきます。3 年 次の前後期、4 年次の前期で1つずつ、実際にデザイン課題を完成させるプロジェクトを進めていく中で、⾃らの課題意識をもとに統合的にデザインしていくことを 学 びます。統合デザイン学科は、「デザイン=多⽤な要素を具体化するためのプロだ後に、3、4 年⽣では⾃らのデザインをプロジェクトとして構築します。まず、きっかけとなるキーワードを⾒つけ出します。例えば、「コーヒー」についてデザインしたいと思った場合、そこから繋がる多様な「プロジェこの考え⽅に基づく企業の例としては、コーヒーの淹れ⽅や⾖の味、店でのくつろぎ⽅などを提案して話題となった Blue Bottle Coffee、世界展開をみせた Starbucks、⼤ヒットしたコンビニエンスストアの100円コーヒー、各社⽸コーヒーの広告宣伝合戦などがあります。もちろん⼀つのコーヒーカップのデザインもプロジェクトとして⾏うこともできます。今は、もののデザインの良し悪しを単独のものだけで評価できる時代ではありません。様々な要素を統合したデザインが求められているのです。統合デザイン学科は、プロジェクトのプロセスや発案のきっかけ、最終的な仕上がりの美しさはもちろん、平和な⽣活に寄与するモノゴトをプロジェプロジェクトA-Ⅱ課題例=bag ǀ brand ǀ space バッグをデザインする。バッグからブランドをデザインし、ブランドをデザインしながらバッグのデザインを考える。バッグやブランドをデザインしながら空間(インテリア)をデザインする。プロジェクトのねらい=全体と細部を同時に考えながら、⼀つの考えに基づいて全体を掌握し、あらゆることを具体化する⼈間、デザイナー、作家の育成。担当=深澤直⼈学科⻑/教授 プロダクトデザイナー。主な仕事・作品に、au/KDDIの携帯電話「INFOBAR」、無 印 良 品 の「壁掛式CDプレーヤー」、±0の加湿器など。数々のヒット商品を⽣み出す。国内外のブランドや⼤⼿メーカーのデザイン、コンサルティングを多数⼿がける。C 中村プロジェクトプロジェクトD-Ⅱ課題例=新しい視点から⾒る「靴下」の、コミュニケーションプランを考える 「靴下」のエッセンスを抜きだし、⾃由にカタチにしなさい。 広 告、プロダクト、売り⽅など、表現は⾃由。B1ポスター 2 枚は必ずつくること。アイデア、表現⼒、定着⼒を意識しなさい。プロジェクトのねらい=グラフィックの考え⽅をベースにした表現または考え⽅に新しいを考えるコミュニケーションデザインの実践。担当=佐野研⼆郎教授 アートディレクター。多摩美術⼤学卒業。博報堂を経てMR_DESIGN 設⽴。広告デザイン、キャラクターデザイン、プロダクトデザインなど国内外で幅広いアートディレクションがある。オリジナルプロダクト「nico」は MoMA/ニューヨーク近代美術館、コレット(パリ)、デザインミュージアム(ロンドン)、森美術館、原美術館など世界各国で展開。ONE SHOW、NY.ADC、D&AD の審査員に招聘。MR_DESIGN_NEW YORK 設⽴。主な受賞に、ONE SHOW DESIGN(NY) ⾦賞、⽇本パッケージデザイン⼤賞⾦賞、みうらじゅん賞(ニャンまげ)、毎 ⽇ デ ザ イ ン 賞 な ど 。 主 な 仕 事・ 作 品 に 、サントリー「グリーンダカラ」、サントリー「南アルプスの天然⽔」、サントリー「BOSS」、トヨタ⾃動 ⾞「ReBORN」、ミツカン「とろっ⾖」、TBS「ブーブ」、絵本「ふうせんいぬティニー」、⽇光江⼾村「ニャンまげ」。 コーヒーカップ、コーヒーメーカーの デザイン や、コーヒー⾖のパッケージの デ ザイン、⽸コーヒーの宣伝をデザインする。店のインテリア、家具のデザイン、器のデザイン、店のロゴ・ウェブ・⾳楽のデザイン、店員の態度・マナー・服装などをデ ザ インする。 ほ か 、コーヒーの淹れ⽅や⾖の味、店でのくつろぎ⽅など「コーヒー」というキーワードから広がるプロジェクトは数限りなくある。A 深澤プロジェクトD 佐野プロジェクト旧来のデザインイメージプロジェクトとして考える「コーヒー」のデザインEx.「カフェを デ ザインするプ ロ ジェクト」プロジェクトB-Ⅰ課題例=地域課題を解決するデザイン ⽣活する⼈々やそこにある⽂化、歴史、特産物など、地域に根付いた要素から解決のヒントを⾒つけ出し、⼿法や仕組み、メディアを⾃由に選択し地域の課題を解決しなさい。プロジェクトのねらい=社会や⼈と向き合い領域を⾃ら定め、対象について理解し、アイデアを考え⾼い基準で形にできる⼈材を創出。担当=永井⼀史教授 HAKUHODO DESIGN 代 表 取 締 役 社 ⻑、アートディレクター、クリエイティブディレクター。1985 年多摩美術⼤学卒業後、㈱博報堂⼊社。2003 年、㈱ HAKUHODO DESIGNを設⽴。2007 年、デザインを通じてソーシャルイシューの解決⽀援に取り組む活動を⼿がける、Hakuhodo+designプロジェクトを主宰。2008 年から3 年間、雑誌「広告」編集⻑を務める。主な受賞に、毎⽇デザイン賞、クリエイター・オブ・ザ・イヤー 、ADC 賞グランプリなど多数。主な仕事・作品に、サントリー「伊右衛⾨」、資⽣堂「企業広告」、⽇本郵政「⺠営化キャンペーン」、東京都「ブランディング」。プロジェクトE-Ⅰ課題例=「つかむ」をデザイン 「つかむ」という⾏為や⾏動を分析し、そこから導き出した問題点や可能性を元に各⾃でテーマを設定してデザインをしなさい。プロジェクトのねらい=モノとヒト、環境、経済や産業との関係を理解し、その問題点から、社会を豊かにするプロダクトやサービスを具体的に⺬すデザイナーの育成。担当=⽶⼭貴久教授 プロダクトデザイナー。多摩美術⼤学デザイン科⽴体デザイン専攻プロダクトデザイン専修卒業。1988 年、株式会社東芝に⼊社。デザインセンターにて医⽤機器、事務機器、放送機器などのプロダクトデザインを担当。PC、DVD、携帯電話のユーザーインターフェース(UI) デザイン担当を経て、電⼒、交通、流通など社会インフラ関連の機器 UI、サービスデザインにチーフスペシャリストとして従事。2013 年、同社を退職。主な受賞に、⽇刊⼯業新聞 機械⼯業デザイン賞 審査委員会特別賞、グッドデザインインタラクションデザイン賞、グッドデザインロングライフデザイン賞、グッドデザイン賞選定 39件。主な仕事・作品に、東芝 HD DVD レコーダー RD シリーズ UI(1999 ∼ 2008)、東 芝 液 晶 テ レビREGZAシリーズ UI(1999 ∼ 2008)、東 芝 P C・P D A・携帯電話などの UI(1999 ∼ 2008)、東 芝 発 電・送変電・配電システム(2009∼ 2013)、東 芝 公 共・交 通・放送システム(2009 ∼ 2013)。B 永井プロジェクトE ⽶⼭プロジェクト“統合デザイン”とは何か興味のある分野の専⾨性を⾼める 「プロジェクト」

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